出版社内容情報
古典も仏像も絵巻も、すべては妄想から読み解くべし
ときに鳥のように空を飛んで地上を俯瞰し、夢のなかで美しい神仏と遊び、突拍子もない伝説や思わず笑ってしまう縁起がそこかしこにある世界。それが古代中世の人びとの世界だった。物語、絵巻、仏像などを当時の人たちの妄想をキーワードに読み解き、その豊穣な世界をあきらかにする。文学、美術史、宗教学、歴史学の垣根を飛び越え、ジェンダーやセクシュアリティの視座もふまえて、異色の国文学者が描きだす怪しくも魅惑的なほんとうの古代中世の世界。
内容説明
妖しくも魅惑的な古代中世の世界。エロスな肉体への、あの妄想この妄想がすべて超面白い!
目次
おっぱいはエロなのか
そのエロはだれのものか―現存最古のエロティカ
おタマはなぜ隠されたか―股間表現をめぐる男同士/女同士の絆
男同士の恋愛ファンタジー
なぜ海の神は女でなければならないか
生きている仏さんにあうということ
死ぬのが怖い
女たちは石山寺をめざす―なぜ如意輪観音が本尊となったのか
女の統べる霊的世界
失われた物語を求めて〔ほか〕
著者等紹介
木村朗子[キムラサエコ]
1968年生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科教授。専門は言語態分析、日本古典文学、日本文化研究、女性学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。