「メカニクス」の科学論

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「メカニクス」の科学論

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  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791773329
  • NDC分類 404
  • Cコード C0040

出版社内容情報

科学の未来を考えるキーワード、それは「メカニクス」だ
近代以降、メカニクスは社会の中心に座って、社会変動の原動力になった。自然と科学が対峙し、おそるべき自然の力をすこしずつ人類が克服することができた背景に「メカニクス」があったのだ。ではいったい「メカニクス」とは何か。科学史をひもときながら、語源や歴史的変遷をふまえつつ、その謎にせまるとき、人類史の未来のありかたが見えてくる。物理学の碩学が、大きな視座で考える科学の本質と全貌。

内容説明

いま科学は、ヨーロッパの伝統学問が軽蔑していた技術界を取り込むことで学問世界での下克上を果たしつつある。その仕掛けこそガリレオらの機械と数学の「メカニクス」であったのだ。19世紀末以降の「制度としての科学」からの普遍主義による科学論と一線を画し、メカニクスと西洋学問の分離が引き起こす科学の変貌とは何かを追究する、碩学による新しい「科学」論。

目次

二〇世紀科学の特異性―未来科学の三つの架空図
「メカニクス=力学」の誤解―メカニカルは差別用語だった
メカニクスの下克上―“働く学問”へ
学問ではなくメカニクスを導入―和魂洋才
科学のイメージとメカニクス人材―日本での科学マスコミの変容
認識と推測のメカニクス―hのない量子力学
学問名とメカニクス―学問名から制度・組織名へ
近代科学発祥とメカニクス―家畜化される自然
好奇心の解放とメカニクス―フランシス・ベーコンの科学
正しさをメカニクスへ―人格教育と科学
多様な価値観とメカニクスの中立性―“決められない”科学と反知性主義
機械に奪われる―メカニクスの残余としての心
メカニクス専門主義の野蛮性―西洋学問からの逸脱

著者等紹介

佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年山形県鮎貝村(現白鷹町)生まれ。60年京都大理学部卒。京都大学基礎物理学研究所長、京都大学理学部長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、湯川記念財団理事長などを歴任。1973年にブラックホールの解明につながるアインシュタイン方程式におけるトミマツ・サトウ解を発見し、仁科記念賞受賞。1999年に紫綬褒章、2013年に瑞宝中綬章を受けた。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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