ドナウ川の類人猿―1160万年前の化石が語る人類の起源

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ドナウ川の類人猿―1160万年前の化石が語る人類の起源

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  • サイズ 46判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791773305
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0040

出版社内容情報

アフリカ単一起源説の矛盾人類の発祥地はアフリカにある――-しかし近年考古学者たちは、現代の類人猿の初期の祖先の化石をヨーロッパで発見したのだ。この最新の発見が「ダヌビウス・グッゲンモシ」と名付けられた。Nature誌で、著者である著名な古生物学者マデレーン・ベーメと彼女のチームは、この新しい化石類人猿に関する研究記事と、これにより従来の二足歩行の進化のモデルがどのように書き換えられるかを発表した。我々の最も古い先祖の魅力的な世界を蘇らせた、スリリングなサイエンススリラー!

内容説明

わたしたちはいかにして人間になったのか。長い間支持されてきたアフリカ単一起源説。しかし近年その定説では説明できない化石がヨーロッパで多数発見されている。従来の二足歩行の進化のモデルを書き換えるサイエンススリラー!骨が伝える人類の起源の痕跡。

目次

第1部 「エル・グレコ」―チンパンジーと人類の分離
第2部 サルの惑星
第3部 人類発祥の地―アフリカか、ヨーロッパか
第4部 気候変動は進化の原動力
第5部 人間を人間にするもの
第6部 だれかが突破口を開いた

著者等紹介

ベーメ,マデレーン[ベーメ,マデレーン] [B¨ohme,Madelaine]
地球科学者、古生物学者。2009年末からテュービンゲン大学の地球古気候学の教授に就任、人間の進化および古環境センター(HEPT¨ubingen)の設立ディレクターを務める。最も著名な古気候学者および古環境研究者の一人であり、気候と環境の変化の観点から人間の進化を考察している

ブラウン,リュディガー[ブラウン,リュディガー] [Braun,R¨udiger]
フリーランスの科学ジャーナリスト。大学で生物学と哲学を専攻したのち、情報誌『Stern』、『Geo』を中心に記事を執筆。週刊新聞『Die Woche』部長。科学情報誌『マックスプランク研究(MaxPlanckForschung)』編集長

ブライアー,フロリアン[ブライアー,フロリアン] [Breier,Florian]
地理学、ドイツ学、政治学を専攻。1999年から科学関連の記事や著書を執筆するほか、映画プロデューサーとしてドイツ公共放送ZDFの科学番組「Terra X」、独仏共同放送局(arte)、西ドイツ放送(WDR)、南西ドイツ放送(SWR)等のためにドキュメンタリー映画を制作している

シドラ房子[シドラフサコ]
新潟県生まれ。武蔵野音楽大学卒業。ドイツ文学翻訳家、音楽家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

qoop

10
アフリカ起源とされていた人類の発生に疑義を呈する多くの発見を紹介する本書。門外漢ながら常識として疑わなかった情報が、こうまで大きく書き換えられる可能性があるのかと驚きを持って読んだ。この内容が定説となるかどうかは今後の研究次第だと思うと、今後も最新の知見を追うべきだと興味を新たにさせられる。小著ながら、入門的な概説書として関心を引く心配りが感じられて好印象。2022/01/28

yooou

6
☆☆☆☆☆ 疑心暗鬼で読み始めたけどこれは本物でした。そして面白い。めちゃくちゃスリリング。今年度ベストの一冊でした2022/10/15

勝浩1958

6
アフリカ単一起源説は間違いであることが証明されている。2022/04/02

僕です

3
アフリカでの人類誕生、そして各大陸へ移動して人類は繁栄したという通説に反する事例がこんなにあるなんて。人類の過去をたどる話はロマンでありミステリーであり新たな事実が至るところで出てきており今後も目が離せないテーマなんだなと改めて思いました。2021/03/28

巽霞月

2
内容が完全専門外なので感想と言えるような感想書けないけど、面白かった。難しい話を読みやすく書いてくれている。これは翻訳の方がとても上手いんだと思う。2022/06/04

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