出版社内容情報
「トランプ以前」のアメリカをたどる
戦後アメリカの保守主義は、「保守」という呼称に反して、実際にはアメリカ社会の改革をめざす思想だった。それは、共産主義やリベラリズムとは異なる社会改革を模索する思想であり、思想の枠を越えたひとつの運動でもあった。人はどんな社会において、どんなとき、何を守ろうとするのか。オールドライト、反共、ニューライト、ペイリオコン、ネオコン、新しい保守主義、あるいはオルタナ右翼。トランプ以前の戦後アメリカ史に、「保守」の基盤とその再編を読む。
内容説明
戦後アメリカの保守主義は、「保守」という呼称に反して、アメリカ社会の改革をめざす思想だった。オールドライト、ニューライト、ネオコン、ペイリオコン、ナショナル・コンサーヴァティズム、リフォーミコン…。その思想と運動を担った一人ひとりの生涯と、その根底をなす哲学や宗教へと深く分け入り、「トランプ以前」の知られざる戦後アメリカ史を描く。
目次
序章 もうひとつの社会改革思想?
第1章 オールドライトからニューライトへ―バックリー・ジュニアと仲間たち
第2章 ニューライトの思想―融合主義と『ナショナル・レヴュー』誌
第3章 リベラリズムに背いて―ニュークラスの時代とネオコンの誕生
第4章 「新しい保守主義」の源流―社会的保守とシュトラウス学派
第5章 戦後保守主義のほころび―ネオコンvs.ペイリオコン
第6章 トランプに賭ける―傍流の反転攻勢
終章 戦後保守主義再編の選択肢
著者等紹介
井上弘貴[イノウエヒロタカ]
1973年東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。博士(政治学)。自治体非正規職員、早稲田大学政治経済学術院助教、テネシー大学歴史学部訪問研究員などを経て、神戸大学国際文化学研究科准教授。専門は、政治理論、公共政策論、アメリカ政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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