おしゃべりと嘘―「かたり」をめぐる文化論

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おしゃべりと嘘―「かたり」をめぐる文化論

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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791773091
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

それは笑いのための誇張なのか、それとも社交辞令なのか、はたまた悪意に満ちた騙りなのか
話を面白くするためのもの、パーティなどで社交辞令として発せられるもの、そして相手を傷つけ騙そうとするもの……。ひとことで言ってもその姿はさまざまだ。いったい?とは何なのか。自身の体験から生まれた素朴な疑問から、「ことば」と「文化」をめぐる壮大な考究の旅がはじまる。人はなぜ偽りを言うのか。「おしゃべり」をキーワードに、その問題の本質に迫る。何が本当で、何がフェイクなのかわからない現代にむけた、ときに辛辣だけど、ユニークで豊饒な「?」の世界。

内容説明

話を面白くするためのもの、パーティなどで社交辞令として発せられるもの、そして相手を傷つけ騙そうとするもの…。ひとことで言ってもその姿はさまざまだ。いったい嘘とは何なのか。南仏での体験から生まれた素朴な疑問から、「ことば」と「文化」をめぐる壮大な考究の旅がはじまる。人はなぜ偽りを言うのか。「おしゃべり」をキーワードに、その問題の本質に迫る。何が本当で、何がフェイクなのかわからない現代にむけた、ときに辛辣だけど、ユニークな豊饒な「嘘」の世界。

目次

長めのプロローグ―しゃべることと嘘
1 嘘と芝居(ファー・ブルトンの儀式―日常のお膳立て;地方の事情―ニースの場合;方言と訛;消える声の力)
2 嘘をつく声(「語る」ことの種類;おしゃべりの相手・演説の聞き手;嘘の定義;日本人の嘘;短いことと本音)
3 芸術とかわいそうな芸術(お芝居と嘘;芸術のつく嘘;青鬼がついた嘘―ムラの中の仕掛け;嘘は変異する;イメージとリアリティ―リアリティの嘘)
エピローグ―声を見るために

著者等紹介

樋口桂子[ヒグチケイコ]
名古屋大学文学部卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了、同博士後期課程満期退学。同大学常勤助手。大東文化大学国際関係学部助教授を経て2020年3月まで同教授。専攻は美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

12
最後に著者自身が書いていたように、軽く読める。 論文になる前の、あちこちに飛びながら巡らせている思考を書いたエッセイという感じ。 松尾芭蕉や谷崎潤一郎の作品と「嘘」のくだりが特に面白かったので、更に膨らませたものが読めたらいいな。2021/05/31

かりんとー

5
(図書館)エッセイ風の言語論。エッセイ部分にそれほど興味をそそられないので流し読み。2020/11/14

ポカホンタス

4
著者は修辞学の専門家のよう。「嘘」には以前から興味があり、それをテーマとした本を見かけては買ってきた。本書は「おしゃべり」と「嘘」を結びつけている点がユニーク。著者は長年、ベルギーや南仏で過ごしていて、その時のエピソードがふんだんに書き込まれ、体感的文化論、「おしゃべり」論としても面白かった。谷崎の『少将滋幹の母』が紹介されていたのは勉強になった。読んでみよう。この本の文体そのものが「おしゃべり」的で、読みやすいけど繰り返しが多くやや乱雑な点が少し残念だった。2021/01/16

喜木海弐

2
かなり良書。嘘について南仏の文化エピソードから語る書籍。所々に言語学的な視点が見られ、日曜大工に始まり日本語のやまとだましいという語に義理人情を大切にする意味がなかったという言語の本質を考えさせられる内容が多い。日本人が嘘に寛容で江戸時代に日本に来た外国人達に作り笑いが理解されなかったというのは興味深い、あちらでは気を使って顔を作るなんてのは滅多にない事なのだろうが作り笑いの常態化した日本ではその奇妙さに気づけないのだろう。2024/05/13

1
嘘とは、技術が要るのになかなか評価されないかわいそうな「不幸な芸術」柳田国男。 鈴木大拙は日本文化の特徴として単純性を挙げていて、俳句と漫才のボケとツッコミの共通点がここにあるというのが興味深かった。日本人のおしゃべりは複雑になりすぎると、ツッコミでせき止められる、そして笑いになる。2022/07/27

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