車椅子の横に立つ人―障害から見つめる「生きにくさ」

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車椅子の横に立つ人―障害から見つめる「生きにくさ」

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  • サイズ 46判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772902
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0030

出版社内容情報

言葉にしにくい生きにくさを、障害から問う
さまざまな「障害」を抱えながら、言葉にしづらい生きにくさを感じながらも生き延びるために表現をつづけた人たち。詩を描いたハンセン病者、絵筆をとった心を病む人、路上にくりだした障害者――。かれらの不可視化される苦しみを浮かび上がらせる声は、息苦しい社会に風穴をあける。障害から言葉の谷間にある生きにくさを探る。

内容説明

なぜ車椅子の横に立つ人を、介助者と決めつけてしまうのか。既存の言葉からはみ出た日々をすくい取らない想像力は、生きにくさを生む。言葉が見つからないこと、言葉がまだないことこそ掘り起こさなくては、その正体はつかめない。消毒された詩原稿、病室で思いを受け止めたスケッチブック、路上にくりだした障害者―。自らの生きにくさを形にした人びとをめぐって、社会を問い返す。

目次

1 言葉にできない生きにくさの前で(車椅子の横に立つ人;生と死の「情念的語り」;「わかりやすさ」への苛立ち)
2 自覚なき悪意に息をうばわれる前に(生命と尊厳のために怒れるか;「殺意」の底を見据えること;憲法の断層―実存に響く言葉を求めて)
3 都合のいい言葉を押し付けられる前に(「がんばる健気な障害者」はどこから来たのか?―日本文学の中の障害者たち;「一階六号室」の修羅場―『さようならCP』が映したもの)
4 生きのびるための表現(情念の残り火―「心病む人」のアートを「観る/観せる」こと;名もなき言葉の断片たち―「“こと”としての文学」を読むために;アートへの“希待”―「丘の上病院」という試み;「自己表現障害者」たち;生き延びるための「障害」―「できないこと」を許さない社会;「存在しないもの」にされた人の言葉)

著者等紹介

荒井裕樹[アライユウキ]
1980年東京都生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とみぃ

18
いま、あなたの目の前に「車椅子に乗った障害者」と「その横に立つ人」がいたとする。この「車椅子の横に立つ人」は、どういった人物だろう。こうした質問に対して、多くの人は、この人物を「身内」や「介助者」と想像するという。これが「障害者」という要素を抜いてみた場合、「並び立つ二人」の関係は、あまりにも多彩で、想像の幅は収拾がつかないはずで、なぜ「障害者」という要素が付加された途端、人の想像はこれほどまでに狭まってしまうのか。そして、そうした人々の狭い想像力に囲まれながら生きるとは、どういうことなのか。2021/03/12

イボンヌ

10
最近気になっている研究者の本です。 文章に情熱を感じます。 障害者の歴史を研究されている方です。2021/12/08

tellme0112

8
また自分が想像できてなかった世界を見た気がした。憲法で守られている感覚なく生きている人がいた。いつ殺されるか、存在することすら許されないと社会に言われるかのように、生きている方がいる。日本で暮らす、非正規滞在の生活者や入管法のことを思いながら。私はどんな社会を残したいか。2021/04/24

manabukimoto

6
車椅子の横に立つ人を、私たちは「介助者」「家族」と見てはいないだろうか?無意識に車椅子に乗る人を「助けられる人」という見方で固定していないだろうか? 「とても逆説的に聞こえるかもしれないけれど、こんな「生きにくい」社会だからこそ自分の中にある「障害」的な部分に自覚的であった方が、少しでも「生きやすさ」のかけらを手にできるのではないか、とも思う。」p192 相模原殺傷事件や尊厳死の法制化、京都ALS嘱託殺人など、「障害」に関することばが溢れる中、道標になるような示唆に富む一冊。 2020/08/14

瀬希瑞 世季子

3
『憲法の断層 実存に響く言葉を求めて』がよかった。「青い芝の会」やウーマンリブにおける憲法の不在。憲法は権利の主張には使えても、「内なる優生思想」や「健全者幻想」といった〈自虐的な痛み〉に対しては有効ではなかったのかもしれない。憲法に否定的な見解を持っていた横田弘について〈彼らが問題にしたのは、憲法なんかよりでかいこと〉と言った立岩真也は流石だなとおもった。2023/09/08

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