「地方」と「努力」の現代史―アイドルホースと戦後日本

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「地方」と「努力」の現代史―アイドルホースと戦後日本

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  • サイズ 46判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772896
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「昔は良かった…」という戦後日本のノスタルジアの謎に迫る。
地方出身者が中央に出て、中央出身のエリートたちをばったばったとなぎ倒す……そんな「努力」と「立身出世」のストーリーがかつての日本には存在した……と本当に言えるのだろうか? その実相に“からめ手”から迫る。戦後、アイドルに祭り上げられた3頭のユニークな競走馬、ハイセイコー、オグリキャップ、ハルウララをめぐる言説の変容を多角的に分析。私たちの社会に潜む「集合意識」を描破する。

内容説明

地方出身者が中央に出て、中央出身のエリートたちをばったばったとなぎ倒す―そのような「努力」と「立身出世」の神話は、どのように構築され、作用してきたのか?その実相に“からめ手”から迫る。戦後、“アイドル”に祭り上げられたユニークな3頭の競走馬をめぐる言説の変容を追い、日本社会に潜む「集合意識」の謎に迫る。

目次

「地方出身者の夢を乗せて走った馬」という神話
第1部 昭和時代―挫折する「夢」のゆくえ(「地方競馬」とは何なのか―公営ギャンブルが映し出す戦後社会;高度成長の終焉と夢のない時代―「哀れな馬」ハイセイコー;バブルの狂騒と翻弄―「酷使される馬」オグリキャップ)
第2部 平成時代―「努力」の自己目的化(「古き良き日本の象徴」としての地方競馬―一九九〇年代以降の公営ギャンブル冬の時代;過去化される「地方」―「勝てない馬」ハルウララ)
地方・努力・アイドル

著者等紹介

石岡学[イシオカマナブ]
1977年福島県生まれ。兵庫県出身。京都大学総合人間学部卒業、同大学院人間・環境学研究科博士課程修了。同志社大学文化情報学部助教などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は教育の歴史社会学。近代日本を対象に、入試や就職といった教育と選抜をめぐる現象や、子ども・若者イメージの社会的構築などを研究している。『「教育」としての職業指導の成立―戦前日本の学校と移行問題』(勁草書房、2011年)で、第5回日本教育社会学会奨励賞(著書の部)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

24
市の図書館本で。周囲に競馬好きはいたので、オグリキャップの人気等はリアルタイムで感じていました。 戦後の日本で人気を博したハイセイコー・オグリキャップ・ハルウララといった競走馬がどういう文脈で人気になり、語られてきたか、時系列的な変化も含めて色んなメディアの引用も興味深いです。日本の社会の変遷がここからも見えるように書かれていますし、過去化されると当時とは異なる文脈で振り返られる宿命が伴うので、一次資料の重要性なども改めて感じる本でした。後付けの俗論ではつまりませんので。 他のコメントも参考になります。2024/09/27

katashin86

4
ハイセイコー、オグリキャップ、ハルウララの3頭の地方競馬出身アイドルホースが、現役当時どのような「語り」のもと偶像=アイドルとなり、その「語り」が時代とともにどのように変容したのかを収集分析した一冊。 個人的にもリアルタイムでないハイセイコーとオグリキャップは、Youtubeで実像たるレース映像を気軽に見れるようになった今でも、構築された神話抜きに見ることができない。馬を通して人生を語る競馬評論の魅力と魔力を、社会学という客観的視点から改めて気付くことができた。2020/12/26

mokohei

3
アイドルホースという概念が社会を読み解く切り口として極めて有効であることがわかる一冊。 「ウマ娘シンデレラグレイ」のオグリキャップも確かに「過去化」された事例に連なっている点も含め興味深かった。2021/08/16

onepei

3
ヒトはいろいろ重ねてしまう2020/09/16

大塚みなみ

3
「アイドルホースと戦後日本」という副題が的確。アイドル論、アイドルホース論として興味深く読んだ。「集合的記憶による語りの変質」の論述が鮮やか。記憶は、想起されるたびにその内容が編集されていく。ハイセイコー、オグリキャップ、ハルウララという社会現象にまでなった3頭が研究対象だが、オグリについては私自身がリアルタイム世代なので、語りが変容していく実態を自分のこととして実感できた。しかし、改竄されてしまった記憶であったとしても、まったく思い出されなくなるよりはマシなのかもしれない、とも思った。2020/08/30

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