映画への不実なる誘い―国籍・演出・歴史 (増補新版)

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映画への不実なる誘い―国籍・演出・歴史 (増補新版)

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  • サイズ 46判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772582
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0070

出版社内容情報

映画が20世紀に果たした歴史的役割を問い直す。
多くの人々は、映画を大衆的な娯楽として「生活が乱されない程度に自分勝手に消費している」なかで、ヒトラーに見られるように映画は政治的に利用され、議会による民意の集約とは異質の意思形成手段として使われてきた。そのような20世紀の映画の歴史は、現代の映像社会にも通じる。2004年刊行の書物の復刊、蓮實映画論の入門書としてもおすすめ。

内容説明

戦争の時代でもあった20世紀を、映画の時代として擁護し、その魅力を分析する。現代の映像文化に確かな視線を送るために。

目次

第1章 映画における国籍(国籍という概念、その脆さ;「日本映画」の揺らぎ;成瀬巳喜男『鶴八鶴次郎』における翻案 ほか)
第2章 映画における演出(映画は「男と女と階段」で成立する;単純なショットの組み合わせ;階段の意味するもの ほか)
第3章 映画における歴史(ゴダールの『映画史』―女性たちへの視線;『映画史』の断片を持続によって回復する試み;ゴダールとミュージカル ほか)
映画をめぐる自由と拘束―この不条理への信仰

著者等紹介

蓮實重〓[ハスミシゲヒコ]
映画評論家/フランス文学者。1936年東京生まれ。1960年東京大学仏文学科卒業。1965年パリ大学大学院より博士号取得。1988年より東京大学教養学部教授。1997年より2001年まで東京大学総長。1999年フランス政府「芸術文化勲章」を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

14
2000年代前半、せんだいメディアテークでの講演をまとめた三題噺。原作と映画のただならぬ関係を『脂肪の塊』の翻案などから描出する「国籍」、ヒッチコックにおける階段の表象分析から映画技術の魅力へ誘う「演出」、ゴダール『映画史』を横切る女性たちに着目しつつ「断片の人」ゴダールのクセに付き合う「歴史」。並べてみると、かなり異なる視点からそれぞれ語っているのがわかる。山田五十鈴のへ愛慕、イングリット・バーグマンへの侮蔑など、女優へのこだわりは強く出ている。最後に映画館への信仰表明。ベンヤミンびいきの蓮實?2022/09/09

Yoko Kakutani 角谷洋子/K

3
すごく読みやすく、あっという間に読めました。私もイングリット・バーグマン嫌いなので、バーグマンを貶しているところに共感してしまった。2021/01/18

つまみ食い

2
シネマテークでの講演が元ということもあり、平易2022/09/18

あかふし

2
私は専らDVDや配信サービスで映画鑑賞を済ませている。理由は端的に言って映画館に行くのが面倒というのに尽きるが、本書の後書きを読んで反省を迫られた。頭ごなしに「映画館に行け」と言われるだけならそう感じることはなかっただろう。しかし、その文章において蓮見重彦は私と同じかそれ以上に映画を見るという体験に付き纏う苦痛を感じ取っており、それでもなお──その映画が面白い確証などないのに──苦痛を上回る快楽を映画が与えてくれるはずだと観客が信じ込んでいることに、彼は理不尽への信仰を見た。私にはそれが全く欠けている。2021/01/22

TOMYTOMY

2
増補と言えるのかと言う感じですが、蓮實重彦的カルチャースクールな一冊。 ゴダールの映画史の言及が面白い。2020/05/02

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