デイヴィッド・ルイスの哲学―なぜ世界は複数存在するのか

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デイヴィッド・ルイスの哲学―なぜ世界は複数存在するのか

  • 野上 志学【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 青土社(2020/02発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772421
  • NDC分類 116.3
  • Cコード C0010

内容説明

私たちが後悔をすることの意味は何か。フィクションとは何か。別様な世界の可能性など、あるのだろうか。緻密に論証された可能世界論を解きほぐし、可能性や必然性をとらえ直すことで、私たちの日常はいまよりもクリアに見えるようになる。その哲学の魅力と明晰さをとらえる革命的入門書。

目次

第1章 可能世界と様相(形而上学的可能性;可能世界とは何か―様相実在論の内実;どのような可能世界が存在するのか―組み替え原理;現実性についての指標理論―時空と様相の類比;事象様相と対応者理論)
第2章 反事実条件文(反事実条件文とその性質;可能世界を用いた反事実条件文の分析;世界間の類似性基準)
第3章 因果(単称因果と出来事;因果と反事実的依存;ルイスの因果分析の問題;様相的に脆い出来事;因果は過程に内在的か―内在的アプローチ;内在性アプローチの問題;影響としての因果―ルイスの第二の因果分析)
第4章 フィクション(書かれていないが真であること;現実の真理がフィクション内の真理に与える影響;人々の信念がフィクション内の真理に与える影響;フィクション間の相互作用)
第5章 知識(外界についての懐疑論;ムーア主義;知識閉包を否定する戦略;知識についての文脈主義)

著者等紹介

野上志学[ノガミシガク]
1990年岡山生まれ。日本学術振興会特別研究員(DC2)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。専門は分析哲学。研究関心は特に認識論とメタ倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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月をみるもの

13
ルイス様相実在論の解説する人は、こういう言い訳がましいことを言わずにはいられないんだろか。。。。 「本書ではこうした様相実在論の論争的な側面に踏み込むことは避けた。 (中略)もし認識論や因果の哲学がこのような仕方で「可能的なもの」を用いることができるのであれば、論争の余地のある様相実在論それ自体を支持することなく、様相実在論の多大な応用分野を享受することができる。楼閣が楽園から移築できるとすれば分析哲学者にとってこれほど好ましいことはない」2023/08/11

愛楊

4
2020年出版。第1〜4章は雑誌『フィルカル』の連載の改稿である。著者の衒学が鼻に付くが、キーワード集や丁寧な注が付いているので、様相実在論への入門書として良書だと思う。フィクションの共同信念世界も面白いのだが、私自身はフィクションを語るために可能世界概念が必要とは思っていない。現代に様相実在論を言挙く必要があるのかは疑わしい。2024/05/01

原玉幸子

2
「5分前世界創造仮説」や思弁的実在論(本書では色々な言い方で定義)に就いての論理学的解説ですが、雑誌Newtonでゲーデルの不完全定理の概説を見たばかりだったので、余計に記号での考察が際立つ印象でした。著者は「図解や記号での説明の方が解り易い」と言いますが、論理学自体が屁理屈っぽくて、学問的アプローチに馴染まない人には苦痛です。ルイスは唯物論者ですし、著者の時間概念も私が感化を受けている哲学とは違う気がしますので、興味のある事項以外は、頭に残らない速読で済ませてしまいました。(●2020年・秋)2020/08/07

すずき

1
1章で可能世界論、2章で反事実条件文の説明をし、3〜5章でその応用例を見ていく構成になっている。特に5章の認識論への応用では「懐疑論が強力に見える一方であらゆる知識を否定することはどうしても受け入れ難いのはなぜか」という問いに対して、ある文脈で関連する可能世界の範囲を絞る文脈主義によって答える。「認識論の文脈では特に懐疑論を意識せざるを得ないから突拍子もない可能性が無視できないが、その他の文脈では無視してもよい」という応答には説得力を感じた。他の応用例も面白く、ルイスは今なお重要な哲学者だと実感した。2021/03/23

Amethysteria

0
「世の中にたえて桜のなかりせば」 エモ修辞を反事実条件と回収する論理の美しさ。この世界観をインストールすると、フィクションを読み書きし、現実と向き合う際の、新たな方法を得ることができる。 組み立てが論理的なので、以外にもスムーズに読める。

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