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内容説明
1900年前後、インドとネパールの国境付近で約7年間も地元民を恐怖のどん底に突き落とした「チャンパーワットの人喰い虎」。しかし、人を襲った理由には悲劇があった―。植民地主義や環境破壊など人喰い虎を生み出したさまざまな問題に焦点をあてる気鋭のノンフィクション。
目次
第1部 ネパール(虎に関する全て;人喰い虎の誕生;流浪の王)
第2部 インド(ファウナの精華;狩りの始まり;闇の帷;一緒に、昔ながらのやり方で;敵地にて;待ち伏せ;言葉通りの死の谷;獣との対峙;沈黙の瞬間;らしくない救世主)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ
24
いまから100年程前、1900年頃にネパールやインド付近で起きた虎の話。436人もの犠牲が出たそう。話の冒頭、これは想像として描かれているが、畏れる存在である虎に不要な手傷を負わせたことが起因のよう。その結果、これまでの狩りができなくなった虎が人を襲い、その容易さを知り、追われながらも人を標的とし続けた。現地の人たちにとって虎という存在は決して対峙するものではなかったのに、外部から入ってきた人たちによって、狩る存在、欲の対象になっていく往時の様子も知ることができた。2025/07/24
ようはん
19
パニック映画のようでもあり、日本でいうならば三毛別羆事件を思い起こすような内容。ベンガル虎の狩猟能力の高さ、人間が狩られる立場になった際のなす術の無さは羆よりも上かも知れない。虎に襲われた人々の描写は血生臭くきつい。しかし本書での人喰い虎がそうまで人を狩尽くすまでに至る背景は環境破壊の影響で本来のジャングルを追われて餌の少ない山地に移動せざるを得ず、無力な人間が格好の餌になってしまったというのはなんとも。2024/01/18
hal
8
426人も殺害したと言われている虎と、その虎を退治したジム・コーベットのお話。虎退治の話は中々スリリングで面白く、著者の別の作品のハリウッド化の話があるらしいが、これも映画化されたら面白いのではと思う。日本だと三毛別羆事件が有名だが、虎は熊も倒すとか、日本に虎がいなくて本当に良かった。2019/10/08
takao
1
ふむ2021/05/07
まむし
0
熊嵐のネパールの虎版2023/11/06
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