リクルートスーツの社会史

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  • サイズ B6判/ページ数 592p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791772063
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

どうして同じものを着るのか。不思議な服装の歴史と起源に迫る。
ある時期、みんな同じような服装で、同じようなカバンを持ち、同じような靴を履いて歩き回る。就職活動を経験したものならば、誰もがこの不思議な装いをしたことがあるだろう。なぜみんなリクルート・スーツを着るのか。起源、歴史、変遷、文化、ジェンダーなど網羅的に分析したとき、その社会的な意義があきらかになる。まったくあたらしい服飾史にして、画期的な社会史。

内容説明

ある時期、みんな同じような服装で、同じようなカバンを持ち、同じような靴を覆いて歩き回る。就職活動を経験したものならば、誰もがこの不思議な装いをしたことがあるだろう。そもそも、なぜみんなリクルートスーツを着るのか。起源、歴史、変遷、文化、ジェンダーなど網羅的に分析したとき、その社会的な意義があきらかになる。まったくあたらしい服飾史にして、画期的な社会史。

目次

序章 リクルートスーツとは何か
第1章 「背広」が意味したもの
第2章 学生服からスーツスタイルへ
第3章 「女らしさ」とスーツスタイル
第4章 「リクルート・ファッション」の自由と限界
第5章 「権威」をまとうリクルートスーツ
第6章 「リクルートスーツ」の形成
第7章 交差するリクルートスーツ
終章 リクルートスーツとは何だったか

著者等紹介

田中里尚[タナカノリナオ]
文化学園大学服装学部准教授。早稲田大学文学研究科修士課程を修了後、暮しの手帖社などで編集の仕事に携わりながら、立教大学文学研究科比較文明学専攻にて博士(比較文明学)号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おぎゃ

3
90年代後半以降の不況により、就職活動が長期化。スーツメーカーは価格競争を強いられ、行きついた先は速乾性やシワになりにくいなどの機能性訴求だった。結果、就職活動用スーツの位置づけが変化した。バブル以前は会社員としての一着目という位置づけだったが、就職活動の参加資格かつそれ専用の「日用品」という位置づけに変化した。2023/01/14

Kenji Suzuya

3
戦前から現代まで、就職活動そのもの及び就職活動に用いる服装の変遷、さらにはその変遷を巡る同時代の言説を広く扱う。男女それぞれでの差異もきちんと触れられており、就職活動それ自体の歴史ともなっている。また、黒一色のいわゆる「リクスー」が今世紀に入ってからの現象であるという指摘は、意外なようでいて新鮮である。2020/01/13

takao

1
ふむ2021/05/18

さとちゃん

1
子どもがスーツを購入したのを機に。そういえば「背広」と言わなくなったな、とか、この頃から黒が増えたよな、とか思い出しながら読み進めた。主に戦後から現在まで、就職活動時に着用する衣服の変遷とその背景が丁寧に示されており、読み応えがあった。2021/05/09

マフオカ

1
読み応えがありました。あたりまえをあたりまえのまま受け容れることに疑義を呈する書です。リクルートスーツが何なのか。どのような経緯でこの名前になったのか。〈無個性、従順の象徴とされ、否定され、ときに笑われ、嫌がられる〉画一的な衣装であることが意味すること。季節の風物詩、ある意味人生の季節の、ともいえるその衣装についての〈世間ではリクルートスーツと呼ぶが、いったいこの着衣は何だろう?〉という疑問を丁寧に解き明かしています。リクルートスーツに思い出がある人にも、そうでない人にもお勧めしたいです。2019/12/10

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