出版社内容情報
情報の〈価値〉とはなにか?ヴァーチャルな世界に暮らす私たちの哲学
テレビや新聞が情報を編成していた時代が終焉し、誰もが自由に情報を発信できる時代。PV数、フェイクニュース、炎上、ネトウヨ……私たちが受け取る情報の〈価値〉はだれが決定できるのだろうか。また、仮想通貨、ミックスト・リアリティ、Amazonなど、最新の技術とサービスによってますますヴァーチャル化する世界が、私たちの身体や意思に及ぼす影響とは?
大黒岳彦[ダイコクタケヒコ]
著・文・その他
内容説明
“次なる真理”という“価値”の確立が、情報社会の最重要課題である。あらゆるものには意味がある。われわれを包囲する洪大な情報に、いまなにが起きているのか―。Amazon、ビットコイン、ブロックチェーン、VR、MR、そしてコミュ障まで、注目される現象の“深層”構造にせまる。これまで維持されてきた「現実」の一義性が失われ、ブレを示しはじめた社会の実相を、克明精到に分析、末節まで解き明かす。すべては真実への予兆なのか?現代情報哲学の金字塔。
目次
第1章 アマゾン・ロジスティックス革命と「物流」の終焉
第2章 「モード」の終焉と記号の変容
第3章 ビットコインの社会哲学
第4章 情報社会の“こころ”
第5章 身体データとコントロール社会
第6章 VR革命とリアリティの“展相”
終章 “文書”の存在論と“ポストトゥルース”問題
著者等紹介
大黒岳彦[ダイコクタケヒコ]
1961年香川県生まれ。哲学者。東京大学教養学部卒業。同大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。1992年日本放送協会(NHK)に入局、番組制作ディレクターを務める。退職後、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は哲学、情報社会論。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。最新の技術革新を伝統的な人文科学と融合させて論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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