出版社内容情報
疲弊する現場、「自己責任」のリアル、政策の不条理…日本の教育は手遅れなのか?
奨学金の返済不能問題、狂信的な部活動や組体操、教育費用の自己負担化など、教育をめぐるイシューにするどく切り込む。各界を代表する学者・評論家と談論風発!
第一章(×斎藤貴男×佐藤学)
第二章(×宇都宮健児)
第三章(×内田良)
第四章(×斎藤美奈子)
大内裕和[オオウチヒロカズ]
著・文・その他
内容説明
疲弊する現場、「自己責任」のリアル、政策の不条理…暗いトンネルのような2010年代。新自由主義と国家主義が猖獗をきわめる教育の現場の「いま」と、そこにいたるまでの系譜をたどる。果たして希望はあるのか?私たちが直面している社会のリアルを乗り越える。
目次
第1章 「教育再生」の再生のために(斎藤貴男×佐藤学×大内裕和)(第二次安倍政権の「教育再生」;市場化する教育の原点と「破壊的保守」 ほか)
第2章 「受益者負担の論理」を超えるために(宇都宮健児×大内裕和)(六〇年代の経験から;大学が開かれていたころ ほか)
第3章 「教育の病」から見えるブラック化した学校現場(内田良×大内裕和)(組体操事故の展開;組体操事故問題の発見 ほか)
第4章 「日常の戦争化」に抗する(斎藤美奈子×大内裕和)(教育と政治の現在地;「自由化」「個性化」を問い直す ほか)
著者等紹介
大内裕和[オオウチヒロカズ]
1967年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程をへて、現在は中京大学国際教養学部教授。専門は教育学・教育社会学。奨学金問題対策全国会議共同代表。2013年に「学生を尊重しないアルバイト」のことを「ブラックバイト」と名づけて、社会問題として提起する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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