出版社内容情報
パリ、東京、ロサンゼルス、北京…、全てに〈否〉と、世界は叛乱に包まれた!
パリ5月革命に発した学生の造反有理に、法・制度・慣習・理性は厳しく問い直され、社会は破壊された。構造主義によって、モダニズム建築が人類を救うという神話もあえなく崩壊。建築は象徴性と威力を失って久しく、無個性な商業ビルが林立の今日、建築の新たな可能性とは何だろうか? 建築史の第一人者が手繰り寄せる、建築の新たな息吹とおもしろさ。
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
著・文・その他
内容説明
揺れる大地、われわれはどこに立脚するのか。モダニズム崩壊後の、目まぐるしくも大胆に躍動する建築デザイン。そのダイナミズムの深層にあるものとは何か。かわいい家、ヤンキーなるもの、ファッションと建築、窓や屋根の形への執着、震災後の居住空間―。グローバリズムが猛威を振るうさなかの全く新しい建築言語の出現に、気鋭が果敢に挑む21世紀建築論。
目次
1 1968年前後の建築(1968年―パリの五月革命をめぐる思想と建築;アーキグラムがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! ほか)
2 うちへのまなざし(建築家にとって住宅とは何だったのか;戦後日本における集合住宅の風景 ほか)
3 装飾・身体・ファッション(ルイ・ヴィトンから学ぶこと;建築とファッション―コム・デ・ギャルソンからパワード・スーツまで ほか)
4 ポストバブルの日本建築(平坦な戦場に生きる遅れてきたものたち;オルタナティブ・モダン―近代の底が抜けた後に ほか)
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。専攻は建築史。現在、東北大学大学院工学研究科教授。2008年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミショナーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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塩崎ツトム
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