出版社内容情報
世界的思想家による、ユダヤそしてシオニズムをめぐる画期的提言
いまなおその混迷を極めるパレスチナ/イスラエルをめぐる問題に、現代を代表する思想家がせまる。なぜこの問題は解決しないのか。イスラエルという国家の本質、そしてパレスチナの人々の苦難。そこにはシオニズムという大きな問題が横たわっていた。ユダヤ性とは何かを徹底的に主題化して論じ、たがいに手をとりあう「二国民国家創造」の可能性を追求する。
内容説明
ユダヤ人であることと、シオニズムを批判することは両立しえないのか。ユダヤ性とは何かを徹底的に主題化しつつ、パレスチナ・イスラエル問題の核心にせまる。レヴィナス、ベンヤミン、アーレント、サイードの思想を読みとき、現代を代表する思想家が、いま私たちがとるべき道を模索する。
目次
はじめに―自己からの離脱、エグザイル、そしてシオニズム批判
第1章 不可能で必要な責務―サイード、レヴィナス、そして倫理的要請
第2章 殺すことができない―レヴィナス対レヴィナス
第3章 ヴァルター・ベンヤミンと暴力批判論
第4章 閃いているもの―ベンヤミンのメシア的政治
第5章 ユダヤ教はシオニズムか―あるいはアーレントと国民国家批判
第6章 複数的なるものの苦境―アーレントにおける共生と主権
第7章 現在のためのプリーモ・レーヴィ
第8章 「エグザイルなくして、私たちはどうしたらよいだろう」―サイートとダルウィーシュが未来に語りかける
著者等紹介
バトラー,ジュディス[バトラー,ジュディス] [Butler,Judith]
1956年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校教授
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年名古屋市生まれ。東京教育大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学名誉教授
岸まどか[キシマドカ]
1982年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系博士課程満期退学、ルイジアナ州立大学博士課程修了(英文学・ウィメンズアンドジェンダースタディーズ)。文学博士。現在、ルイジアナ州立大学研究員。専門はアメリカ文学とクィア・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バロリスタ
takao
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