クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀 (新装版)

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クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791770700
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0010

出版社内容情報

同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる。その後の文学研究に圧倒的な影響を与えた、フェミニズム/クィア理論の最重要書。

イヴ・コゾフスキー・セジウィック[イヴコゾフスキーセジウィック]
著・文・その他

外岡尚美[ソトオカナオミ]
翻訳

内容説明

同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる。その後の文学研究に圧倒的な影響を与えた、フェミニズム/クィア理論の最重要書。

目次

序論 公理風に
第1章 クローゼットの認識論
第2章 二項対立論(一)『ビリー・バット』―ホモセクシュアルのいなくなった後で
第3章 二項対立論(二)ワイルド、ニーチェ、男の身体をめぐるセンチメンタルな関係
第4章 クローゼットの野獣 ヘンリー・ジェイムズとホモセクシュアル・パニックの書
第5章 プルーストとクローゼットの見せ物

著者等紹介

セジウィック,イヴ・コゾフスキー[セジウィック,イヴコゾフスキー] [Sedgwick,Eve Kosofsky]
1950‐2009。専門はジェンダー研究/クィア理論。ボストン大学、アマースト大学、デューク大学、ニューヨーク市立大学大学院センターなどで教鞭をとった

外岡尚美[トノオカナオミ]
1960‐。専門はアメリカ文学/アメリカ演劇。現在、青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あまん

5
筆者の目的は現在の脱自然化だ。ホモ/ヘテロセクシュアルを考える際に、前者は後者に従属しているという前提から始まる。そのため、ヘテロセクシュアルである人が、そうあるためにホモフォビアが存在することとなる。クローゼットの認識論だが、クローゼットには2つ意味がある。"見せ物"として、そして、"視点"としてだ。誤りを恐れずに言えば、ホモセクシュアルである他者のクローゼットを"見せ物"として語る、その語り手もまた、"クローゼット"をもった視点で語り、そこには自己嫌悪たるホモフォビアが潜むということか。2021/12/11

ふるい

5
19世紀末から始まった男性のホモ/ヘテロセクシュアルの定義により、構造化され分断された西洋文化において発生したホモフォビックな権力とはどのようなものなのか。その文化的・社会的反映としてメルヴィル、ワイルド、プルーストなどの著作をもとに分析している。正直難しくて半分も理解できたかあやしいのですが、セジウィックの議論が今なお有効であらゆる学問に影響を与え続けていることに納得がいきました。2019/11/17

ヒナコ

2
同類は同類を知る。クローゼットの中に潜む同性愛者を確定するためには、予め同性愛的なものが知られていなければならない。つまり、それ以前に男性同性愛が男性間でパラノイア的に共有されている必要がある。しかも、実際の同性愛者を物理的に罰するシステムを同時に使って、同性愛的なパラノイアを異性愛者の秩序に作り変える必要もある というのが本著の主旋律だろうか。 クローゼット/カミングアウトの二項対立を成立させるのは、医学の言説を含めたクローゼットの中の語り手の特権的な場所であるという議論が難解で何度も迷子になった。2019/01/30

brzbb

0
いちおう通読。難しくてほとんど歯が立たないんだけど(8割がた理解できていない自身がある)、無理やりがりがりと噛んでるとぽろっと欠ける破片がめちゃくちゃおもしろい。『ビリー・バッド』、オスカー・ワイルドからニーチェまで。最後の『失われた時を求めて』を論じた章がいちばん読みやすくて(気のせい?)、序論がいちばん難解だった気がするので、最後から読むのもいいかも。2024/04/24

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