出版社内容情報
80年代半ばから亡くなる直前までのインタビューをまとめた貴重なドキュメント。生誕100年の樹に待望の復刊。
レナード・バーンスタイン[レナードバーンスタイン]
著・文・その他
エンリーコ・カスティリオーネ[エンリーコカスティリオーネ]
著・文・その他
西本晃二[ニシモトコウジ]
翻訳
笠羽映子[カサバエイコ]
翻訳
内容説明
生誕100年、最後のインタビュー集。音楽の霊感にとりつかれた少年時代の記憶から、鮮烈なスカラ座デビュー、「ウェスト・サイド・ストーリー」制作秘話、マーラーへの深い共感、ベルリンの壁コンサートにかりたてた真摯な平和への希求まで、音楽に人生を捧げたバーンスタインのすべて。80年代半ばから死の直前までつづけられたインタヴューをまとめた、貴重なドキュメント。
目次
1 少年時代と初期の音楽体験
2 「マエストロ、カラスさんですよ!」
3 作曲の技法
4 指揮の技法
5 グスタフ・マーラー
6 自由への讃歌
7 「いいえ、もう指揮はしないでしょう!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
18
LバースタインとEカスティリオーネ(音楽ジャーナリスト)の1991出版対談本の訳本。ウエストサイドストーリーの曲が好きすぎて本書手に取る。暗い病弱なロシア系ユダヤ人の少年が屋根裏のピアノと出会うことにより全てが変わったというのは印象的。親類縁者にも音楽家が全くおらず小さい時の音楽との接点は唯一教会だったとか。バースタインがマーラーの凄さ・先見性に関して、熱く語っていて、マーラー作曲の交響曲に興味を覚えた。また、彼による作曲というミュージカル「オン・ザ・タウン」(映画としては踊る大紐育)の曲にも興味覚えた。2023/04/06
trazom
2
ローマの音楽ジャーナリストとバーンスタインの対談を記録した一冊で、バーンスタイン生誕100年を記念して、新装版として復刊されたものである。それにしても、翻訳に誤りも多いし、文章も悪い。巻末の訳者のあとがきでは、どうでもいい事情ばかりが書き並べられていて、インタビューの位置づけなど本当に大切なことが、ちっともわからない。バーンスタインの言葉にハッとさせられるものもあるだけに、本としての「作り」の陳腐さが残念である。青土社は、いつから、こんな雑な編集をする出版社になってしまったのだろうか。2018/07/03