歌え、翔べない鳥たちよ―マヤ・アンジェロウ自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791770571
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

アメリカで最も愛され、読み継がれるベストセラー、待望の復刊!
両親の離婚、子供だけの列車の旅、祖母による養育。白人と黒人が住み分かれていた小さな町でも、人種差別は機会あるごとに、ひときわ強い屈辱となって立ち現れずにはいなかった。八歳のときの家庭内レイプ、十七歳で未婚の母となり、幼い息子を抱えて自活の道を探しながら奮闘する??全米一の人気司会者、オプラ・ウィンフリーが師と仰いだ黒人女性作家・マヤ・アンジェロウ、過酷な体験を瑞々しく描く最初の自伝。

マヤ・アンジェロウ[マヤアンジェロウ]
著・文・その他

矢島翠[ヤジマミドリ]
翻訳

内容説明

両親の離婚、子供だけでの列車の旅、祖母による養育。白人と黒人が住み分かれていたアーカンソー州の小さな町でも、人種差別は機会あるごとに、ひときわ強い屈辱となって少女の前に立ち現れずにはいなかった。八歳での家庭内レイプ、分身のような兄との別離、文学への傾倒、性の目覚め…黒人ゲットーに暮らす少女の自己形成の軌跡を瑞々しく描く、最初の自伝。

著者等紹介

アンジェロウ,マヤ[アンジェロウ,マヤ] [Angelou,Maya]
1928年生まれ。詩人、作家、人権活動家。両親の離婚後、アメリカ南部アーカンソー州の田舎町で、祖母に育てられる。8歳のときに母親の愛人にレイプされ、幼いながらもその裁判の証言台に立たされた。17歳で未婚のまま、同世代の少年の子を出産。その後、幼い息子を抱え、ウェイトレス、ナイトクラブの歌手、ショー・ダンサーなどの職を転々とする。一時は娼婦となった時期もある。50年代半ばより、キング牧師のもとで黒人公民権運動に身を投じ、60年代は、自己のルーツを求め、アフリカのガーナへ渡り、ジャーナリストとして活躍。帰国後、自伝『歌え、翔べない鳥たちよ』がベストセラーとなり、その後、自伝・小説の執筆、映画の脚本・演出、詩作と、精力的な活動を続けた。1993年、ビル・クリントン大統領の就任式で自作の詩「朝の鼓動に」を朗読し、1995年10月にはワシントンでの100万人黒人大行進でスピーチを行った。2011年、バラク・オバマ大統領より大統領自由勲章を授賞。2014年5月28日、86歳で死去

矢島翠[ヤジマミドリ]
1932年、東京生まれ。東京大学文学部英文科卒業。1955‐76年、共同通信記者。著作の他、訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mipo

3
著者はアメリカの南部で育った。物語の世界の方が現実味があったと書くほどに過酷な経験をしてきた作者は、幼少期から物事を達観している。詩的な文章は美しいがその分、心に深く響いて切ない。気になった箇所は「南部で息子を、孫息子を、甥を育てた黒人の女は、心の琴線が、絞首台に下がっている縄の輪につながれているようなものだ。毎日の生活からはずれたようなことが少しでも起れば、それは耐え難い知らせを告げている恐れがある。そのために、今日の世代に至るまで南部の黒人は、米国の保守派の最右翼とみなされる場合があった」(p129)2025/04/23

林克也

3
「ママ」の人物描写が素晴らしい。この本が世界中で読み継がれているのも納得した。マヤ・アンジェロウが、このような本を書き、他の分野でも才能を発揮できたのは本人の努力もあるが、幸運もあったのだと思う。そのうえで、当時のアメリカの黒人で、マヤ・アンジェロウよりももっともっと過酷で酷い環境に生きていた人達、どんな思いで日々を過ごしていたんだろうか。今の世の中にも、アメリカの黒人に限らず酷い差別を受けている人たちがまだまだいるが、その中から生まれ出る商業ベースではない文学や芸術をもっと知りたいと思った。2018/07/07

むらさめ

2
これは読んでよかった。黒人さんたちが差別を受け続けてきた、という歴史上の事実は知っていても、わたしはなんも判ってなかったんだなぁと痛感しました。差別厳しい時代の当事者の目線からの日々の様子は本当に貴重だと思うし、彼ら彼女らへの理解が少し進んだような気がします。2022/06/10

まーさ

2
いろんな経験をしていくのにも、何かしら自分の芯とかルールがあって、受け取ることも違ってくるんだとボンヤリ感じた。2019/10/06

1
新年一冊目。濃厚!そして感性がすごい!!2021/01/10

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