出版社内容情報
岩田重則[イワタシゲノリ]
著・文・その他
内容説明
ある人は愛する人たちに看とられ、ある人は不慮の事故や病のために、ある人は戦争や突然の災害によって、生きている者たちの前から消えてしまう。遺されたものたちは、その「死」をどのように受け止めてきたのか。「死者」への想いと、その弔いのかたちを文化や歴史のなかから描き出す社会史の試み。
目次
1(甦る死者;「葬式仏教」の形成;人格神の形成―「靖国問題」の基層;明治政府新造の人格神―墓を抱え込んだ神社と脱落させた靖国神社)
2(「未完成の霊魂」と大量死―逆縁;戦争犠牲者と戦死者の個人性;地域における「英霊」の記憶;戦死者多重祭祀論;生活のなかの戦死者祭祀)
3(安丸良夫の文献史学方法論;民俗学と差別―柳田民俗学の社会政策的同化思想および「常民」概念;『風土記日本』の現代的課題)
著者等紹介
岩田重則[イワタシゲノリ]
1961年静岡県生まれ。専攻は歴史学/民俗学。1994年早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程単位取得退学。2006年博士(社会学。慶應義塾大学社会学研究科)。東京学芸大学教授を経て、中央大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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