出版社内容情報
捕獲し、飼育し、あらゆる先行研究を網羅して解き明かす。読後にきっと「オオグソクムシが大好きだ」と叫びたくなる、謎の深海生物のすべて。
森山徹[モリヤマトオル]
著・文・その他
内容説明
何を食べているのか、どう繁殖するのか、どこに心臓があるのか、どんな種類がいるのか。捕獲し、飼育し、観察し、あらゆる先行研究を網羅して解き明かす。読後にきっと「オオグソクムシが大好きだ」と叫びたくなる、謎の深海生物のすべて。
目次
第1章 入手―長兼丸乗船記(ファースト・コンタクト;出立;対面;出航;漁果;本命;乗船後記)
第2章 オオグソクムシのかたち―その外側と内側(魅力;価値;分類;その外側;その内側)
第3章 研究―オオグソクムシ・フリークたちの足跡(歴史;分布;循環系;成長、繁殖、栄養摂取;化石;行動)
著者等紹介
森山徹[モリヤマトオル]
1969年生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科知能科学専攻博士後期課程修了(博士・理学)。公立はこだて未来大学複雑系科学科助手、信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点特任助教、同大学繊維学部助教を経て、同学部准教授。専門は比較心理学。ダンゴムシ、オオグソクムシ、ミナミコメツキガニ、そして、モノゴトの心を探究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
11
鳥羽水族館で育てていたダイオウグソクムシが5年間絶食していたという記事がしばらく前にあった。そのとき、初めて「オオグソクムシ」という生物を知る。いわゆるダンゴムシの大型、深海版。ただし、私はオオグソクソムシと思い込んでいた(大糞ー糞虫)。本当は、大具足虫。具足は、甲冑・兜のこと。確かに、そんな顔つきをしている。この本は、そのグソクムシの生態についての解説本。専門書というわけではないけれど、専門的な説明があちらこちらにあって、面白い人にとっては、面白いだろうなあという印象。お勉強の本でした。2018/07/17
ねこ
1
ファンには垂涎もの、必携の一冊、間違いなかったです。森山さんの本はいつも真面目にマニアックにオオグソクムシに向き合っていて、つい夢中になって読んじゃいます。グソクムシ村、素敵じゃないですか。森山さんと同じダイオウグソクムシスリッパ、愛用してます。(ちょっと重たいのと、引っかかるのが難点)グソクムシミンティアケースも仕事中愛用してます。もっと認知度が広がって女子高生とかにヒットすれば、グソクムシLINEスタンプとかいつか出るんじゃないかな。LINE使わないけど、出るなら使う。脱線しましたが、楽しかったです。2019/07/09