目次
第1章 細胞は生命体のユニット
第2章 生命は非生物から生じた
第3章 核をもつ怪物細胞の出現
第4章 動物の世代交代
第5章 個体を超えた生命体
著者等紹介
丸野内棣[マルノウチトオル]
1940年東京生まれ。分子細胞生物学者。名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。ベルリン自由大学植物生理学研究所、マックス・プランク分子遺伝学研究所、三菱化成生命科学研究所の研究員を歴任し、1985年から2007年まで藤田保健衛生大学総合医科学研究所教授。同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
19
「生命はコミュニケーション」36億年かけて今に至る生命はどこから生まれたのか?細胞同士のコミュニケーションが生命の基本。細菌から真核細胞という巨人がなぜ?どのようにして?生まれたのか?まだまだ謎が多い世界。現時点でわかっていることを分子細胞生物学者である著者が述べている1割も理解できない。2018/08/22
ポレ
11
生命現象の特徴は「自己複製能」にあり、「自己複製」の「現実化」には「コミュニケーション」(伝達)が不可欠だと著者はいう。「コミュニケーション」を、生命の発生から超個体(ミツバチのコロニーを自己複製する個体を超えた一つの生命体とする仮説)の世界を貫く中心テーマとして展開されている。内容は難解であり、理解するには相当な素養が必要だと思われる。例外的に、超個体の章はミツバチの生態について述べられており、非常に興味深かった。参考文献等から引用したと思ぼしき図が多用されているが、縮小され解読が困難なのが残念である。2019/01/14
シロクマとーちゃん
3
主題は分子間、細胞間、個体間のコミュニケーション。本の構成としては、細胞内の情報伝達、生命の誕生から真核細胞の出現、世代を超えた生命の複製、社会性昆虫が作る超生命体と進む。最後が個体間のコミュニケーションを論じている部分で、非常に興味深い。一方、多細胞生物の誕生については、ほとんど解説がなかった。細胞間のコミュニケーションについて考えるなら、そこが是非知りたいところ。それにしても図表の多くが小さすぎて、何が書かれているのか全くわからない。なぜ、ページ数を増やしてでも、意味のある図にしなかったのか?2019/01/06
S
1
生命の発生から進化、社会までを、物質(分子生物学)的なことを踏まえつつ、本質はコミュニケーションであるとする。PNAというものを初めて知った。図の解像度が低く、わかりにくいのが残念。2020/04/23
ねるねんこ
0
クロマチンの緩み=初期化=折りたたみ説?2018/07/08
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