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内容説明
海に囲まれた3つの小さな島で働くことになった3人の新人保健師の成長を、丁寧な聞き取りから描き出す、本格派の研究が登場!自身もかつて保健師として離島で働いた著者が示すのは、特殊な地域ケアの現場か、それとも超高齢社会の未来図か。
目次
序章 小規模離島の新任期保健師
第1章 保健師が島民に分け入るとき(診療所医師を物差しにする;見守る程度の支援 ほか)
第2章 男性保健師の苦悩と決意(「やらされ感」から「やりたい」へ;理学療法士と管理栄養士 ほか)
第3章 成長をカタチにするために(住民スタッフからの反発;経験値の差 ほか)
終章 明日に向かって
著者等紹介
青木さぎ里[アオキサギリ]
1976年東京都生まれ。自治医科大学看護学部助教。専門は地域看護学。大学卒業後、東京都の離島・青ヶ島に保健師として赴任し、20代を過ごす。その後、本土へ戻り、離島やへき地での看護の魅力を看護学生に伝えながら、離島で働く保健師の調査と研究を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
2
3人の離島保健師を対象に質的研究を行ったものを一般向けの本にまとめたもの。 著者が現役の離島保健師として活動されているときに保健師ジャーナルに連載していたとき、離島とか僻地での保健活動にすごく興味があってすごく惹かれたなーと思い出した。 よくも悪くも狭すぎるコミュニティは、住むのも働くのも大変だと読みながらすごく感じた。 3名の方が読み進めるにつれ、自己洞察されて成長されているのが流れでもわかるので嬉しくなりながら読み進めた。2019/07/29
せい
1
離島に新人として赴任した3人の保健師の語りを質的研究したもの。看護系の論文に触れたことのない一般人がDr.コトー的な本だと思って読むと全く違ってガッカリすると思うので注意(笑)。特に前半2人の語り(新人なのに1人職場、公私の区別ない生活、蔓延する噂話…)が辛すぎて苦しくなる。ここで語られたことが活かされて(役場全体で保健事業をバックアップする体制や島外の保健師等がもっとキャリアを含めた相談に乗ってくれる体制が整備される等)離島の保健師の方ものびのび不安なく自分の公衆衛生看護を実践できるといいな、と思う。2020/06/13