内容説明
旧約聖書正典の最後をかざる、示唆と魅力に富んだ12の預言書。バビロン捕囚以前から前2世紀までに活躍したとされる12人の預言者たちと残された文書。アッシリア帝国時代、バビロニア帝国時代、そしてそれに続いたペルシア時代に生きたユダヤ民族についての歴史資料。預言者たちの神理解の展開を知る上でも第一級の資料、本邦初訳。
目次
ホセア書
アモス書
ミカ書
ヨエル書
オバデヤ書
ヨナ書
ナホム書
ハバクク書
ゼファニヤ書
ハガイ書〔ほか〕
著者等紹介
秦剛平[ハタゴウヘイ]
多摩美術大学名誉教授。国際基督教大学卒、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト、Ph.D)を卒業。ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999‐2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員。『七十人訳ギリシア語聖書』のモーセ五書をはじめて邦訳した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまご
14
秦先生の注釈,コメント,解説が楽しく読みました.ヘブライ語聖書の1000年以上前に出来ていたギリシャ語訳聖書からの日本語訳.訳した人が言葉を間違ってたり一部丸々抜けてたり,かなりおおらかです.何故その差が出るの?とか驚いたり不可解に思うところから研究は始まるのですね. 預言の内容は,まるでピノキオのようにクジラのおなかの中にいた預言者(?)もいれば,相変わらず主は自分をあがめていない,とばしばし打ち壊したり干ばつ起こしたり果実腐らせたりしてくれています(怒らないで…).最後の幻は,黙示録っぽい?2017/12/03