出版社内容情報
ジョシュア・ホールデン[ジョシュアホールデン]
松浦俊輔[マツウラシュンンスケ]
内容説明
秘密のメッセージはいかにして作られ、またいかにして解読されるのか。歴史上のエピソードや豊富な実例をもとに、暗号文のなかで密かに働いている数理を明らかにし、来るべき暗号の未来をも展望する。
目次
第1章 暗号入門と換字
第2章 多アルファベット換字暗号
第3章 転置暗号
第4章 暗号と計算機
第5章 ストリーム暗号
第6章 累乗を含む暗号
第7章 公開鍵暗号
第8章 その他の公開鍵方式
第9章 暗号法の未来
著者等紹介
ホールデン,ジョシュア[ホールデン,ジョシュア] [Holden,Joshua]
数学者。ローズ=ハルマン工科大学教授。数論、暗号学が専門。グラフ理論やニットの数学を通じて、アートと数学の関係にも関心を抱く
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
量子コンピュータが普及すればどんな複雑な暗号も短時間で解読されるのか?そんな期待と不安が囁かれる今、本書は認証だらけのネットワークにアクセスする一般の人々向けに、暗号の数理の基礎を歴史的に辿る構成を採用する。古代から現代の暗号の変化はボブ、アリス、イブの3人のやりとりによって概説され、その数学も高校の範囲を出ない程度に留めてある。通貨の電子化がトップダウンで安易に推進される一方、量子コンピュータ開発ニュースが出れば暗号通貨価格が急落する風潮の中、暗号の数理知識から認証される私の世界を再考するにはよい本だ。2019/11/04
GKO098
0
図5.13の左端は「セル4」2023/09/17