出版社内容情報
「私たちは言葉に躓く。言葉が私たちを連れ込むのは平坦な道ではない――」読売文学賞、高村光太郎賞受賞の詩人による高い文学性と人生哲学を兼ね備えた最新詩集。前人未到の新境地。
内容説明
詩作をはじめて70余年。その間、豊かな感受性をもって言葉に接してきた詩人が、言葉の本質と相貌を省察した、書き下ろしソネット20篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
59
言葉についての思いを詠んだ20編の詩。重い言葉、軽い言葉。言葉から何を感じるか、感じなければいけないか。20の詩は、哲学であり、悔恨であり、望みである。誰もが何気なく使っている言葉だけれど、それが何でありそれを使って私たちは何がしたいのかを、ここまでじっくり考えたことがあっただろうか。時々読み返す必要がある大切な本になりそうだ。2017/03/07
浜松オンライン読書会
6
20篇の14行詩。3,8,11,19が好き。言葉に対する真摯な姿勢が伝わってくる。 "私たちの言葉は貧しいと知っているから ぶつくさぶつくさ愚痴をいう花々を聞きながし 私は花々の傍らを毎朝毎日通りすぎる。"2023/11/26
まふ
6
言語論のようなもの、最低でもエッセイと思ったら、なんと詩集。読んでもピンと来ない。詩集と言われても、詩であることの実感が伝わってこない。むしろ箴言集というべきか。2016年90歳の詩集であり、現代詩人賞をとった作品らしいが、そういわれてもねえ。詩とはまことに難しいものである。2019/03/28
sk
3
多角的な言葉への考察。2024/06/26
林克也
2
装丁がかっこいいと思った。菊池信義氏だった。なるほど。 きっと言葉の貧しい人たちはこういう詩を読まないんだろうな。というか、自分の言葉が貧しいなんてことに決して気付かないんだろうな。彼らにとってはそのほうが幸せな人生を送れるんだろうな。それに気付いてしまったらもう恥ずかしくて自死するしかないもんな。思考は言葉でするのであって、言葉が貧しいまま歳を重ねれば重ねるほど、どんどん馬鹿になっていく。そういう馬鹿が充満している世界、本当に怖ろしいことであります。 2017/05/18




