著者等紹介
カニエナハ[カニエナハ]
1980年神奈川県生まれ。2010年ユリイカの新人に選ばれる(伊藤比呂美・選)。2014年詩集『オーケストラ・リハーサル』(私家版)で第19回中原中也賞最終候補に。2015年詩集『MU』(私家版)で第20回中原中也賞最終候補に。9月、詩集『用意された食卓』(私家版)を発行。12月、エルスール財団新人賞“現代詩部門”に選ばれる。2016年『用意された食卓』(私家版)にて第21回中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
17
あくまで、自分のとってということで。どう言えばいいのだろうか?全編に流れる、ちょっと重い・冷えた空気感。確かに、そういう現実もあるし、絶対に目をそむけてはいけないことでもある。何か、そういうものに目を背け、目の前の楽しさのみを追求する、今という時代だからこそ、意義のある1冊かもしれない。用意した食卓ではなく、用意されたというところが、深淵なものの一端かもしれない。2016/05/25
REI
10
久々に図書館で本を借りてきた。ひとり部屋にいて、聞こえるのは虫の音と遠くの自動車の音と。ことばがひとつひとつはっきりと分かれてゆっくりと通り過ぎていった。文字どおりこんな感じ。ひとつひとつの言葉にこんなに集中して本を読み進めたのは初めてかもしれない。でも何かわかったかと言われれば、全く何もわからなかった。作者の意図を読み取るのはもう諦めました。2016/06/30
24歳男性
8
P.62から始まる「剥製」の「いわゆる風景」という言葉に付箋を貼った。なぜ、いわゆる、と飾るのだろうか。普段用いる風景、という言葉を嘲笑っているような、そんな調子を感じる。なぜそんなことをするのか。馬の剥製の姿を見て、嘆いている書き手、一体誰なのか。人なのか。そうでないのか。余白が多すぎて飲み込まれる。2022/10/17
おくらさん
8
今の自分には違うかな。2017/05/07
comet
7
ずっと怖かった。静かだけど強い。衝撃的な単語が次々と現れてきて、リアリティを削いでいる印象をもった。2020/10/16
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- 和書
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