出版社内容情報
新国立競技場問題を解読する。政治家・官僚・ゼネコンを駆動してきた戦後システムが壊れたいま、おそるべき「偶有性」社会で建築家はなにをなしうるか。そして、社会のデザインとコントロールは、いかに可能なのか。競技場というモノの設計を超え、東京オリンピックを真の祝祭としてデザインする道筋を示すことで、磯崎氏は新時代の建築家像を示すだろう。刻々と変化する同時代的状況を睨みながら、ポスト2020年への思想が加速する。
内容説明
誰一人“決定”を下さないまま漂流を続けたビッグ・プロジェクト―新国立競技場問題から見える現代日本の根本問題とはなにか。そして2020年東京オリンピックを真の祝祭とするために建築家が果たす役割とは。世界的建築家からの緊急提言。
目次
1 理不尽なアーキテクチュア(うつふね ARK NOVA―二〇一一年九月;フクシマで、あなたは何もみていない。―二〇一二年二月;近代国家のエンブレム―二〇一三年九月;瓦礫と隊列―二〇一六年一月)
2 偶有性操縦法(「ハイパー談合システム」―二〇一五年八月;「日の丸」排外主義―二〇一五年九月;奇奇怪怪建築―二〇一五年一〇月;「魔女狩り」―二〇一五年一一月;「空地」が生まれた―二〇一五年一二月)
著者等紹介
磯崎新[イソザキアラタ]
建築家。1931年大分市生まれ。1954年東京大学工学部建築学科卒業。丹下健三に師事し、博士課程修了。1963年磯崎新アトリエを設立。以来、国際的建築家として活躍。世界各地で建築展、美術展を開催し、また多くの国際的なコンペの審査委員、シンポジウムの議長などを務めた。カリフォルニア大学、ハーバード大学、エール大学、コロンビア大学などで客員教授を歴任。建築のみならず、思想、美術、デザイン、文化論、批評など多岐にわたる領域で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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