生きられたニュータウン―未来空間の哲学

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生きられたニュータウン―未来空間の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791769001
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ニュータウンから、近代の問いへと向かう。進歩と成長の時代にうまれた千里ニュータウンや湘南ライフタウンは、いまや老朽化が進み、荒廃しつつある。ニュータウンの終末以後、わたしたちは、どのような生活のための空間を創出し、生きることができるのか。本書は、この問いをめぐって、哲学、建築思想、文学などから示唆を得つつ、哲学的な考察を試みる。自らもニュータウンで生まれ育った気鋭の思想家による、今後の都市の生活空間の展望を開く画期の書。

内容説明

進歩と成長の時代にうまれた千里ニュータウン湘南ライフタウン。いまや老朽化が進み、壊れゆく世界となったその場所で、わたしたちは、どのような生活のための空間を創出し、生きることができるのか。自らもニュータウンで生まれ育った気鋭の思想家による、まったく新しい都市の生活空間論。

目次

第1部(生きられたニュータウン;ニュータウンと自然;人工・超都市・集団性)
第2部(人工都市の空間;空間の静謐/静謐の空間)
第3部(巨大都市化と空間秩序;崩壊のふるまい/ふるまいの崩壊;ニュータウンの果て)
第4部(都市の物語 箱、錯綜、混淆;静かな都市)

著者等紹介

篠原雅武[シノハラマサタケ]
1975年神奈川県生まれ。専門は哲学、都市と空間の思想史。1999年京都大学総合人間学部卒業。2007年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授。2016年に開催されるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館制作委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

10
テーマが面白いと思つて入手したものの、余り深くは頭には入らず。著者の参照する哲学者たちや安部公房の小説に親しんでゐないからだらう。本書のやうな哲学的なアプローチぢやなくて、社会学的なアプローチから、具体的にニュータウンの問題を析出するやうなものが自分には合つてゐるのだらう。建築家の理論的な都市計画に関する考へ方を頭に入れるとまう少し分かるやうになるかも知れない。2016/12/17

カイロス時間

5
ニュータウンでは多くの人が生活している。にもかかわらず、そこには停滞した時間や空虚な雰囲気といった現実感のなさが漂っている。この奇妙な食い違いは何なのか?という疑問を「空間」という観点から思考する書。空間は客体性をもち外在しているという論に立脚し、ニュータウンの空間性と人々の生活の関わりを探っていく。ニュータウン育ちと思われる著者が自ら感じたニュータウンの気配や雰囲気が下敷きになっているが、その感覚がいまいち掴みにくかった。最後の荒廃うんぬんはニュータウン以外にも応用できそうで、広げたところを見てみたい。2020/05/16

ああああ

3
私たちをとりまく世界にそなわる外在性、 非人間性の度合いを弱め、環境世界を人間の意のままにすべく馴致したことの帰結として、人工都市を考えることが可能になる。 環境世界の人間化である。そこでは、事物にそなわる奇怪で予期しえない影響が、あらかじめとりのぞかれている。ただし、予期しえないものの除去、馴致が、本当に可能かどうかはわからない。それでも、少なくともここに住んでいる人たちは、馴致が可能であると信じているし、私たちをとりまく世界がそもそも奇怪で、手なづけられないものであるということに、無自覚になっている。2024/08/27

SQT

2
めっちゃ面白かった。今まで:民家=生(伝統的な暮らし)↔︎ニュータウン=死 これに対してニュータウンも「生きられた」空間ではという疑問から空間論を展開させる。空間とは外在するもので、人が生活することによって生成されるものと捉える。その点で(生活はされてるけど)無機質で動きがないとされるニュータウンは生成が停止しているものだと。死の空間(反・空間)ではないと。ただ生成が停止すると生活が悪化してしまう(cf.ガタリ)からハウスインニュータウンみたいな境界領域から新たにリゾーム状の内部外部を作れればみたいな2016/11/23

しんしん

1
難解にも感じたが、何度か読み返しながら思考を繰り返した。 建築や街づくりの事例もあり、個人的には馴染みやすいなと感じました。 ティモシーモートンの『自然なきエコロジー』からこの本に流れるように読み継ぎをした状況。2021/12/31

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