出版社内容情報
生命進化の謎から地球外生命の可能性まで、さあ、微生物と知の冒険の旅へ!太古の地球の酸素化、光合成をする植物の誕生、動物たちの進化大爆発、人間界の発酵化学や遺伝子工学……。微生物たちがいなかったら全て不可能だった。目に見えないくらい小さな生物の、驚くほど壮大な世界をめぐる。
内容説明
さあ、地球の小さな仲間たちと知の冒険の旅へ!太古の地球の酸素化、光合成をする植物の誕生、動物たちの進化大爆発、人間界の発酵化学や遺伝子工学…。微生物たちがいなかったら全て不可能だった。目に見えないくらい小さな生物の、驚くほど壮大な世界をめぐる知の冒険。
目次
見えない微生物
微生物登場
始まる前の世界
生命の小さなエンジン
エンジンのスーパーチャージャー
コア遺伝子を守る
セルメイト
不思議の国の拡大
壊れやすい種
手を加える
火星の微生物、金星の蝶?
著者等紹介
フォーコウスキー,ポール・G.[フォーコウスキー,ポールG.] [Falkowski,Paul G.]
海洋生物学者。アメリカ合衆国ニュージャージー州のラトカース大学地質科学・海洋沿岸科学科教授。微生物の進化論や生化学が専門
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
36
再読必須。ニコラス・マネー著の『生物界をつくった微生物 』を読んで、微生物への関心を掻き立てられ、本書を読んだ。微生物の世界の広さを思い知る。人類が死滅しても、微生物だけは生き残る。恐らくは、隘路に嵌まり込んだ人類の遺伝子など捨て去って: http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2016/02/post-a3c5.html 2016/02/04
GASHOW
13
地球に植物がいなければ、太陽エネルギーを生命エネルギーにできない。酸素を利用する生物は、植物が酸素を満たしてくれたことで、進化をすることができた。その植物の死を分解する微生物がいなければ、死んだ植物が分解されることもなく、動物も分解されない。微生物が地球をつくったには賛同する。人類が微生物に気が付いたのは19世紀で、それまではわかっていなかった。人類の増加や長寿は医療の発展でもあるが微生物との付き合い方を知ったからといえる。微生物の40億年の進化ツリーはわからない。2016/09/26
乱読家 護る会支持!
7
顕微鏡の精度、地質学の解明などと共に進んだ微生物学。微生物内のさまざまなナノマシン。微生物間の共生。なぜ生存リスクの高い大型生物へ進化したのか?地球外の微生物の可能性。。。生命は、地球のあらゆる物質を循環させる装置。我々は、つい人のような多細胞生物を軸に生命の進化を考えるが、地球上の生物は微生物が圧倒的多数であり、我々は微生物が寄せ集まった「一つの生命のようなもの」である。とすると、人間の感情とは「人の行動の指向」を作る為の装置に過ぎないのかも、、、2016/10/19
エドバーグ
6
なんとなく ぼや~と著者が言いたいことは理解できた。用語が難しい。経済の本を読んでフィリプス曲線がピンとこないと、他の用語もほとんど わからないと思われるが、それと同じ状況でした。ググるの無論、読み方がわからずお久しぶりに漢和辞典を引いた。わかりやすい訳の一層の努力を期待したい。2019/09/18
読み人
6
<図書館本>この宇宙にいる生命が私たちだけだとすれば、私たちの異様さを理解する必要がある。私たちだけでないとすれば、もっと謙虚になる必要がある。ーーー第11章より 最初の微生物から生命がここまで絶えずに残っているのは奇跡なのかも。スノーボールアースにも絶滅せず、命を繋いできたのは微生物あってのこと。読み易くはなかったけれど、 なんとか読み終わった。理解したと言えなくて残念。もっと基礎知識を貯めてまた挑戦します。2017/08/21