出版社内容情報
ジュラ紀に遡る起源から、現代の食卓まで、カニを語り尽くす。横長の形態、厚い外殻、大きなハサミ・・・・・・特徴的なかたちと動きで、誰もが知っているカニだが、その生態はさまざまで、浅瀬から深海まで、また海水から淡水まで、世界各地に生息・繁栄し、国際的に発見されてきた。カニの生態はもちろん、食品として、ペットとして、研究対象として、漁業と養殖業についてのカニから、文献におけるカニの役割(映画、テレビ、神話や占星術での描写)まで網羅的に迫る一冊。
内容説明
大きな鋏、硬い甲羅、愛らしい歩き方…世界中の約7000種のカニを事例に、そのユニークな生態、生息地、行動からカニ漁、カニ料理、人間との関係まで。カニを徹底的に語り尽くす!砂浜から食卓、ポップカルチャーまで。
目次
1 カニを紹介する
2 生息地
3 形と機能
4 生殖と生活環
5 行動
6 生態学
7 カニの問題と問題のカニ
8 カニ漁
9 カニを食べる
10 カニと人間
著者等紹介
ワイス,ジュディス・S.[ワイス,ジュディスS.] [Weis,Judith S.]
ラトガース大学ニューアーク校、生物学教授
長野敬[ナガノケイ]
河合文化教育研究所主任研究員。自治医科大学名誉教授。生物学・生命論専攻
長野郁[ナガノイク]
東京大学農学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渡邊利道
2
カニ(ヤドカリ、ザリガニ、ロブスター、なぜかカブトガニも含む)について、その種類、生息地、身体構造、生活全般、漁、表象文化といったさまざまな知識を開陳した本。カニはヤドカリから進化したとか、ロブスターのしっぽ部分が腹になってるとか、海底噴火地帯にカニが棲息する(硫黄を分解する酵素を持っている)とか、いろいろ面白い話が多かった。しかし、長さの単位がフィートなのはまだいいととして、温度の単位が華氏なのはいちいち計算しないといけないので参った。2017/11/29
やなせトモロヲ
1
★★★☆☆ カニの「百科全書的」な本。そのため、ちょっとものたりないところも。一昔前の翻訳ソフトのような文章がところどころにあって読むのに時間がかかった。2023/08/10
takao
1
ふむ2020/11/03
黒胡麻
0
カニについて生態や漁業や料理まで百科全書的にまとめた本。脱皮のときは水を貯めて甲羅を膨らませて、あらかじめ肉体が成長するスペースを作っておくのか。なるほど2016/05/07
あき
0
学術的なお話メインに、雑学的なお話を少々という印象。カニの生態や生理などを学ぶには十分な書であり、漁などの人間のカニに対する扱いなども記述している。 話があちこちに飛ぶことなく、読んでいてすんなりと頭に入るようで、意外と読みやすかった。2015/08/03