出版社内容情報
生命誌研究者の中村桂子さんに、イラストレーターの和田誠さんが、生き物の謎や科学の実態を初歩の初歩から尋ねてみたら・・・・・・つぎつぎ飛び出す意外な事実や不思議な現象。読み出したら止まらない面白科学問答!
内容説明
生き物の不思議を初歩の初歩から尋ねてみたら…次つぎ飛び出す意外な事実や不思議な現象。読み出したら止まらない面白科学問答!
目次
予告篇
オサムシは語る
イチジクコバチの世界
恐竜物語
クローン談義
タロウちゃんを考える
葉を叩く蝶々
ウロウロする遺伝子
がんを考える
深い海には
グルメ化した猿たち
ヒトになるために
新しい発見
食べたり食べられたり
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
生命誌研究者。JT生命誌研究館館長
和田誠[ワダマコト]
イラストレーター。グラフィックデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
45
科学、苦手な人は多いと思います。でもいま、生き物に囲まれないで過ごしている人はいません。自分も生き物ですから。科学ってなに?とイラストレーターの和田誠さんがその道の中村桂子先生に分かりやすく楽しく教えて貰います、この対談は10年前なのでその後発見されたことなど、コラムとしても纏めてあり、ちょっとした物知りになった気分です。カタカナが並んだり、難しいことは分からなくても、生き物の進化、進歩の違い。身の回りにいる虫など気をつけて観察してみようかな?そんな大人に科学を少し覗く気持ちにさせる一冊です。2014/08/02
む
17
このような生物の本を読むと、生物学者や生物に関係する人はなんて優しい文を書くのだろうと毎回思う。この本は生命研究者である著者ととあるグラフィックデザイナーさんとの対話形式で進んで行く。私が密かに興味を抱いていた深海についても深く言及されており、終始驚きと発見の連続で満足した。恐竜やクローン、癌や生物の祖先の話など、誰が読んでも関心を持てる内容ばかりで生物に興味がない人にも是非おすすめしたい。2015/02/07
スイ
15
『科学技術を進めるにしても、どんな暮らしがしたいのか、考えてからにするのがいいと思うんです。』 和田誠さんが、生命誌研究者の中村さんと生物学の話をする対談集。 中村さんの話はとてもわかりやすく、和田さんも尋ね上手、返し上手なので読みやすくて楽しかった。 中村さんの倫理観も好き。 和田さんのイラストがまたいい。 ウイルスについての話もあり、タイムリー(というのも何だけど…)な時期に読みました…。2020/07/27
鱒子
8
生物学の本ですが、堅苦しくない内容です。生物学の素人代表として和田誠さんが素直な疑問を提示し、玄人の中村桂子さんがわかりやすく解説するという形の対談本です。なんといっても表紙が秀逸。顕微鏡を覗くとき、実は私たちも覗かれているのか・・考えたこともなかったなあ。「深淵をのぞくとき深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉を思い出しました。ちょっと違うかぁ??2015/11/11
Matoka
4
生命誌研究の科学者中村桂子さんが初心者にも分かり易く噛み砕いて話してくれてる一冊。 ウイルスとは、DNAの秘密、クローン、深海の生物、 イチジクコバチの一生などなど。2015/03/29