マーニー教―再発見された古代の信仰

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  • サイズ B6判/ページ数 306,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791767724
  • NDC分類 168.9
  • Cコード C0014

内容説明

イエス・キリストを教義の枢要な地位におくマーニー教は、ゾロアスターや仏教の要素を接取しつつ東西に拡散、「真のキリスト教」との自認のもとに一時は全ローマをマーニー化する勢いをしめしたが、その教勢も今日までにほぼ消滅、真の姿はいまだベールをかぶったままだ。後に「異端=マーニーの残党」とイメージされるほどの恐怖をキリスト教会に植え付けたマーニー教とはいかなる宗教だったのか?この古代の魅力的な宗教についてグノーシス研究の立場から考察し紹介する、絶好の入門書。

目次

第1章 マーニー教の再発見―論争と資料(新旧の論争;「他者」としてのマーニー教 ほか)
第2章 マーニーの「多様な」生涯(マーニー教のアイデンティティー形成における宗教的伝記;マーニーは不可知か? ほか)
第3章 マーニー教神学(1)―神学と文献(文献的使徒マーニー;「全ての秘義を青銅の碑版に記せ」―マーニーの福音の永続化 ほか)
第4章 マーニー教神学(2)―宇宙、祈祷、教会(マーニーの神話と聖職者;「不完全な序盤、弛緩した中盤、退屈な終盤」―神話の語り部マーニー ほか)

著者等紹介

ベーカー=ブライアン,ニコラス・J.[ベーカーブライアン,ニコラスJ.] [Baker‐Brian,Nicholas J.]
カーディフ大学講師。専門は古代末期の宗教

青木健[アオキタケシ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(博士(文学))。現在、慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くり坊

2
本書の「序言」に紹介されていた各章の内容を見たところでは、第1章「マーニー教の再発見‐論争と資料」のみを読めば事足りることが何となく察しがついたので、そのようにして「拾い読み」をする予定です。ちなみに第1章だけでも60ページを読まなければなりません。本書「あとがき」に「本書の主題をなすマーニー教とは3世紀のメソポタミアにあって、キリスト教‐少なくとも、21世紀の我々が「キリスト教」として認識している何者か‐の最大の敵対者として現れた宗教である」とあるが、そこのところを、ぜひ知りたいと願っている。2024/09/19

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