内容説明
大国としてその動向が注目され、しかし同時にさまざまな問題をはらんでもいる中国。その本質にせまるためには「中国」という国がどのような国なのか、外側からだけではなく内側からも考える必要がある。現代中国の問題を思想史的な視点で中国の「内部」から考え、発信し続け、いま東アジアで注目を集める著者の日本初の論集。
目次
困惑と不安のなかの模索―雑誌編集から見た中国知識界のいま
第1部 中国政治を考察して(中国の現代史と思想と政治;中国が世界に深く入りはじめたとき―ナンディと中国の歴史的ターニングポイント)
第2部 中国思想を考察して(中国学術思想界を制約するいくつかの問題;貧弱な論争 意図せざる結果;現代中国思想論争の歴史的意義と学術的意義)
第3部 中国社会を考察して(時代の要請と中国人文思想の再出発;中産階級の夢の浮沈と中国の未来―近年のネット流行語から見る中国知識青年の経済的・社会心理的境遇)
著者等紹介
賀照田[ガショウデン]
1967年生まれ、現在は中国社会科学院文学研究所副研究員、復旦大学思想史センター学術委員会主席、アジア現代思想計画研究員、台湾社会研究社メンバー。中国大陸で反響を呼んだ雑誌『学術思想評論』の元編集長。現在、新たな雑誌『人間思想』(中国大陸版)の編集に携わっている。80年代以降の現代中国の分析、および中国革命の認識構造の再検討の両面で、意欲的な論考を次々と発表している。いま東アジア全体でもっとも注目されている若手知識人のひとり
鈴木将久[スズキマサヒサ]
1967年生まれ。東京大学大学院中国語中国文学博士課程修了。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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勝浩1958