内容説明
人間は生命のありようからいかに学びなおすことができるのか。現代文明の進む道に警鐘をならしていた著者が、免疫学の知見から導き出した「寛容」という智恵。そこに託された貴重なメッセージとは何か。大きな反響を呼んだNHK・TV「100年インタビュー」待望の書籍化。
目次
第1部 寛容のメッセージ―NHK「100年インタビュー」(生命とはどんなものか?;生きている実感;格闘の日々を支えたものは?;文明と科学の未来に救いはあるのか?)
第2部 はるかなまなざし(サーカス―免疫学の冒険;はるかなまなざし―生命の映像化;高齢化社会への生物学者の対応;科学ジャーナリストの育成を―私の紙面批評 ほか)
著者等紹介
多田富雄[タダトミオ]
1934年生まれ。千葉大学医学部卒業。コロラド大学留学。74年千葉大学教授、77年東京大学教授を歴任。免疫学の世界的権威。71年に“サプレッサーT細胞”の発見を国際免疫学会で発表、世界的に注目を浴びた。この業績によって野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞ほか、内外の受賞多数。84年、文化功労章。能にも造詣が深く、新作能の作者としても知られ、大倉流小鼓を打つ。2001年に脳梗塞を患い右半身麻痺と嚥下・構音障害を抱えながら、執筆活動に携わる。2006年、リハビリ診療報酬改定撤回を求める運動を展開。2007年には「自然科学とリベラル・アーツを統合する会(INSLA)」を設立。2010年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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