内容説明
年齢、性別、障害…現代社会につきまとう様々な差異をどう扱うのか。とくに医療・福祉の場で争点となる「有償/無償」問題を腑分けし、税の分配、ベーシックインカム、労働と支払いの関係の見直しなど、いま考えられるすべてについて議論を尽くす、立岩社会学の到達点。
目次
第1部 差異と平等―「どれだけを」への答、そして支払う・支払わない(差異とのつきあい方;無償/有償;ケアと市場;ケアの有償化論と格差・排除―分配パラダイム・制度主義の意義と限界)
第2部 近い過去を忘れないことにし、今さらながらのことを復唱する(あの「政権交代」はなんだったのか;言わずもがなのことをそれでも言う短文×3;税の取り方と渡し方―『税を直す』で最低言っておくべきだと思ったこと;変化は言われたが後景に退いた;働いて得ることについて・案)
著者等紹介
立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻、社会学
堀田義太郎[ホッタヨシタロウ]
1974年生まれ。立命館大学衣笠総合研究機構特別招聘準教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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