内容説明
将棋の王様・阪田三吉の軌跡と大大阪の空間性、新世界の荒廃と飛田遊廓、ジャンジャン町の隆盛。産業資本と大阪政界の思惑の一方で、借家人同盟、野武士組、女給たちが立ち上がる…塔のみえる場所で、人々は彷徨い、遊び、闘い、そして何を生んだか?圧倒的密度で描く、大阪ディープサウス秘史。
目次
第1章 ジャンジャン町パサージュ論(新世界!新しい世界!;抗争、新世界;水漏れする装置)
第2章 王将―阪田三吉と「ディープサウス」の誕生(阪田三吉のモンタージュ;夕陽丘の将棋指し;将棋の王様)
第3章 わが町―上町台地ノスタルジア
第4章 無政府的新世界(借家人同盟、あらわる;Trans Pacific Syndicalism/Trans Pacific “New World”;借家人の精神からの社会的なものの誕生)
第5章 飛田残月(湿った底に;敷居の町)
著者等紹介
酒井隆史[サカイタカシ]
1965年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程満期退学。現在、大阪府立大学人間社会学部准教授。専攻は社会思想史、社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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