目次
第1部 量子力学のイデオロギー(量子力学断章1―理論と身体;量子力学断章2―形相と媒体;量子力学雑感)
第2部 物理学のアリーナ(プリンキピアの物理;相互作用の統一理論と宇宙論;理論物理の雑感)
第3部 時間空間の生成(宇宙と時間の生成;時間と空間をつくる;膨張宇宙論から見た時間;理論物理の雑感―増補)
著者等紹介
佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年山形県鮎貝村(現白鷹町)生まれ。60年京都大理学部卒。京大基礎物理学研究所長、京大理学部長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、湯川記念財団理事長などを歴任。1973年にブラックホールの解明につながるアインシュタイン方程式におけるトミマツ・サトウ解を発見し、仁科記念賞受賞。99年に紫綬褒章を受けた。京都大学名誉教授。2001年より甲南大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mori-ful
1
「しばしば、量子力学は合法則性に終止符を打ったと表現される。これは正確ではない。むしろ〈交感不可能〉な世界にまで合法則性を拡張したものと言える。予測が確定的でなく確率的にしかできないから合法則性が崩れたと表現されるわけであるが、崩れたのは古典世界の近似性であって、予言のあり方を無理やり古典世界に引き戻すことの不当性を量子力学は教えているのである」「しがなき一つの生物としての人間が持つ、情報処理の特殊性をあぶり出した認識と言える」(「素粒子と宇宙ーー近代物理学のコスモロジー」166頁)2024/09/30
denbe
0
こういう本がかける研究社になりたい2011/12/24
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