大乗仏教の深層心理学―『摂大乗論』を読む (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791766048
  • NDC分類 183.94
  • Cコード C1010

内容説明

千五百年以上前に書かれながら、フロイド、ユング、アドラーの心理学を包括し、乗り越える大乗仏教の教義「唯識」の体系的理論書『摂大乗論』。「唯識」そして仏教の核心を示すこのテキストを、初めて本格的にわかりやすく読み解き「覚り」へと至るための理論や瞑想法を明快に提示する。

目次

序章 ブッダからアサンガへ
第1章 心の深層にあるもの―“アーラヤ”識とは何か
第2章 世界を見る角度―“三性”とは何か
第3章 心の変容の方法―“唯識観”とは何か
第4章 菩薩になる方法―“六波羅蜜”とは何か
第5章 菩薩の発達段階論―“十地”とは何か
第6章 菩薩の三つの学び―“戒・定・慧”の三学とは何か
第7章 究極の自由―“無住処涅槃”とは何か
第8章 究極のアイデンティティ―“三種の仏身”とは何か

著者等紹介

岡野守也[オカノモリヤ]
1947年生まれ。関東学院大学大学院神学研究科修了。サングラハ教育・心理研究所主幹。日本仏教心理学会副会長。法政大学、武蔵野大学、桜美林大学で教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nakaji47

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「摂大乗論」という四、五世紀に書かれた大乗仏教の理論書の解説書。仏教というと地獄、極楽や輪廻といった言葉しか思い浮かばないのが普通であるが、元々の仏教思想である唯識は宗教というより正に深層心理学であり、フロイトやユングによる西洋の深層心理学を超えてゆく深さを持っている。日本人としてのアイデンティティを再発見し、更にその先へ向かう思想として、唯識とその理論書である摂大乗論は見直されるべき時が来ているのではないだろうか。本書は仏教理論を現代人にも判るように解説しており、難しい事柄も感覚的に捉え易かった。2012/03/11

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