内容説明
広大な野山やコンクリート・ジャングルを自在に徘徊する虫たちの、不思議いっぱいの知られざる生態の数々。カワイイから気味悪いまで、虫の習性と姿形に投影された、現代人の情感とイメージを多角的に分析する、文化昆虫学の可能性―。
目次
二一世紀の昆虫寓話
空気力学的には不完全なマルハナバチ
世にも退屈なおしゃべり虫
カリフォルニアおしゃべりゴキブリ
ケジラミの改良品種
コロニー崩壊騒乱ミツバチ
フィルター付きマルチ映像レンズバエ
遺伝子組み換え虫
無頭ゴキブリ
イラク・ラクダグモ〔ほか〕
著者等紹介
ベーレンバウム,メイ・R.[ベーレンバウム,メイR.][Berenbaum,May R.]
アメリカ・イリノイ大学昆虫学部教授および学部長。文化昆虫学の視座から、現代人の昆虫イメージの成り立ちを幅広く研究
久保儀明[クボヨシアキ]
翻訳家。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨル
22
唐突に思い出したので登録します。ずいぶん昔に読んだ本で、面白かった記憶はあるが内容を覚えていない。あるいはほかの本と混じってる可能性が。また再読したいです。2019/05/04
魚京童!
17
面白いんだけど、もう少し内容にこだわってくれるとより良くなるだろう。訳は好き嫌いあると思う。私は好き。でも内容がもう一歩ほしいと思う。2016/12/20
うえだ
3
昆虫雑学を読みたい人は、がっかりするから読まないほうが良い。昆虫雑学に飽きてきた人や、昆虫にまつわる都市伝説にうんざりした昆虫学者が読むととても面白く読めると思う。世に流布する(らしい)昆虫にまつわるもっともらしいうそをネタに、昆虫学者が思いついたことを気まぐれに綴ったエッセイ。昆虫研究の専門家向け雑誌の連載が元になっているらしい。「読者はすでに都市伝説の何がどう間違っているかを熟知している」ことを前提に書かれているため、何がどうして間違っているかを解説してくれない。2010/08/16
草衣
1
放射線を浴びた昆虫の巨大化など、昆虫についての都市伝説で「絶対嘘でしょ。…でも、もし本当だったら」って思っていた話について、昆虫学者の意見が読めて楽しかったです。2012/07/31
こんぶ
1
タイトルが興味深いだけに勿体ない。かなり読者が限られてしまう。2011/11/28
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- 和書
- 名無しの365日