内容説明
今われわれに深い感動を呼び起こす仏像は、なぜこのような姿かたちにたどりついたのか?かたちとその背後にある信仰・歴史・人間の営みを跡づけ、千年にわたる仏像誕生と来歴のドラマをたどる。
目次
釈迦牟尼仏陀の一代記を巡って
釈迦入滅と部派仏教の成立と展開
古代インドの仏教徒たち
サンチー仏塔訪問記
仏像の出現と展開その1
仏像の出現と展開その2―特に頭光背を巡って
説話主人公から単独像へ
施無畏印の西アジア起源とガンダーラ美術との関係について
舎利崇拝と塔婆造立と仏伝図と
大乗仏教の成立と貴霜王朝
カニシカ大王の崇仏運動
マトゥラー美術の誕生と展開
インド人の美意識の完成―グプタ朝美術をめぐって
石窟寺院の成立と伝播
中央アジアの造寺造仏事情
中国仏教美術の成立と展開
著者等紹介
杉山二郎[スギヤマジロウ]
1928年、東京生まれ。東京大学美学美術史学科卒業。専門は仏教美術、東西文化交流史。1961年から東京国立博物館員として27年間ミイラのお守りをする。東京国立博物館東洋考古室長、仏教大学教授、国際仏教学大学院大学教授を歴任。『大仏建立』で1969年度の毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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