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出版社内容情報
未来をになう人たちへ
「これからだってもっと生きにくい時代が続くだろう。でもあんな子供たちがいる限り、未来は大丈夫だろう・・・・・・」
全身全霊で書きつづられた、次の世代へのメッセージ。
目次
第1部 落葉隻語(「昭和の子」が護るもの;郷土料理 千年の知恵;現代の「姨捨」を憂うる;今年限りの桜に会わん;年齢による命の差別 ほか)
第2部 ことばのかたみ(当たり前の生活を取り戻す;憂うること;新年のメッセージ;脳卒中患者 リハビリ医療を奪われた「棄民」;水俣病という「踏み絵」 ほか)
著者等紹介
多田富雄[タダトミオ]
1934年生まれ。千葉大学医学部卒業。コロラド大学留学。74年千葉大学教授、77年東京大学教授を歴任。免疫学の世界的権威。元・国際免疫学会連合会会長。71年に「サプレッサーT細胞」の発見を国際免疫学会で発表、世界的に注目を浴びた。この業績によって野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞ほか、内外の受賞多数。84年、文化功労章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりんとー
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しょうじゃひつめつ えしゃじょうり2014/08/20
しじま
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人に勧められて読んだけど・・・。正直面白くなかった。確かにリハビリ制限とか身障者への配慮とかは必要だけど、なんだか恨み言のようにつらつらと書かれても・・・。けれど、この本を出版してすぐに作者は亡くなったとの事で、この本が本当の意味で「ことばのかたみ」なんだなと。2011/01/30
朝吹龍一朗
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尊敬する多田先生、出さないほうがよかった。切れも推敲の跡も見られない老いの繰り言。内容に耳を傾ける必要はあるとしても、「売り物」にする文章ではない。2010/10/27
piece land
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出版した翌日逝去、年とってから、この人の本が読めて良かった。2010/05/18
でろり~ん
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能の幽玄性、生きていることの不思議さ、迫りくる死という現実に対する諦念。何事かを遺してこの世を去りたいという著者の思いが、静かに、熱く伝わってきたように思いました。書き散らしにも真実はあると思う、と結んであります。口実筆記もできない状態では、思いを文字に移すことに完成度を期待できるはずもなく、無念の想いもあったことでしょう。政策の非情さについての意見は、当事者でなければ実感できない利益追従の風潮に一矢報いているとは感じましたが、その虚しさも実感していたでしょう。少しずつ死んでいく実感がいたましかったです。2018/07/14