内容説明
生い立ち、音楽への目覚め、世界への飛躍、そして果たされなかった未来への展望…。晩年を迎えつつあった自らの軌跡と心のひだを、これ以上ないまでに率直かつ生き生きと語る。1990年、還暦目前に行なわれた秘蔵インタビュー。
著者等紹介
安芸光男[アキミツオ]
1942年生まれ。音楽評論家・プロデューサー・編集者。本名・秋山晃男。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。在学中より松平頼暁氏に作曲の指導を受ける。『音楽の手帖』シリーズ、雑誌『MUSIC TODAY』編集長などを経て、現在アルク出版企画代表取締役。武満徹の企画構成する現代音楽祭『MUSIC TODAY』のアシスタントや八ヶ岳高原音楽祭プロデューサー、舞台芸術学院の講師なども務めてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nepenthes
2
武満徹を勉強し始めているのですが、最初に読むのにとても良かったです。本書を通してさらに面白い音楽や人物を知ることができる。手元に置いて繰り返し読みたい一冊です。2025/01/31
schelle
0
芸術家の良心そのもの2015/01/06
みみこ
0
私が知らない時代の、世界の空気感があって、それは作品を聴くだけ、著作を読むだけでは分からないのだろう。だから音楽は変化し続けるし、次の世代に引き継がれるものなのかもしれない。2019/10/08
水
0
話し言葉を極力そのまま表記した編集は、目の前に武満さんがいらっしゃるかのような錯覚を掻き立て、最後に亡くなっている現実を突き付けられた読者を寂しい気持ちにさせる。コンサートに出場者として潜り込んだというエピソードには純粋に音楽が好きな青年像が浮かんで、とても親近感を感じた。一方、”若い頃は表現することと自分の生き方が一致しているが、徐々に別々になる”という一文がとても興味深かい。世間の評価のポイントが分かるようになってきたときの芸術家の葛藤が、どこか会社員と通じるものを感じた。2018/12/17




