内容説明
異文化遭遇を夢見る探検者の野望、想像力、技術改良は、未踏の地に光を当て、世界地図はさらに精度を高める。キャプテン・クックに続く、西欧列強の植民地主義は、人類史に陰影をもたらした。未知を求め彷徨う情動は、地球外脱出へと開かれる。ベストセラー作家による畢生の巨編、完結。
目次
6 世界一周―グローバルな諸ルート、一五〇〇年頃~一六二〇年頃(太平洋の暗号解読;太平洋のイメージ化―大きさの問題;太平洋はの進出―マゼランの航海;風の解読―ウルダネータの航海とその状況;海洋の果ての支配―メンダーニャとキーロス;インド洋;アメリカ大陸の輪郭;南アメリカ大陸の内部からの探検;現地人のガイド)
7 連結する―世界規模の合流、一六二〇年頃~一七四〇年頃(航海の改革;海図時代の幕開け;神話の持続力;アメリカ―逃げるアジアの尻尾か;空想の土地、霊感の海峡―太平洋を求めて;シベリア横断―氷の中のエル・ドラード。アフリカ―奴隷売買と探検;世界地図;世界の形状)
8 突破する―世界の拡大、一七四〇年代~一八四〇年代頃(神話の残影;経度;壊血病との苦闘;太平洋―風の回廊の彼方;再び北西航路;南極大陸;オーストラリア;アメリカ;ロマンティシズムへのルート;アフリカ―白人の墓場;前方の通路;回顧と見通し―時代が提供する機会と制約)
9 グローバル化―制限された水平線、一八五〇年頃~二〇〇〇年(アフリカ―書物のバトル;東南アジア―中国への緩慢なボート;オーストラリア―マウント・ホープレスへの行路;ニューギニア―「真に新しい土地」;アラビア―禁止の欲求不満;チベット―置き間違えた地平線;蒸気の航跡―工業世界の通路発見;寒冷の極限―北極と南極へのルート;新しい出会い;とんでもなく大きな冒険;なにが残っているか?)
感想・レビュー
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キミ兄
惰性人
yasu
はしも