「かわいい」の帝国―モードとメディアと女の子たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791764860
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0030

内容説明

いまや日本が世界に誇る「かわいい」カルチャーをモードからひもとき、世界中を席巻するその魅力の正体にせまる。

目次

1 「かわいい」って何?
2 少女文化から若者文化へ
3 「かわいい」文化の台頭
4 「原宿系」と渋谷ギャル
5 「ロリータ・ファッション」と「ゴスロリ」
6 雑誌の作り出す「かわいい」イメージ
7 「かわいい」メンズ
8 「かわいい」モードの現在
9 ふたたび、「かわいい」とは何か?

著者等紹介

古賀令子[コガレイコ]
東京都出身。お茶の水女子大学卒業後、ファッション情報分析および商品企画業務に携わり、フリーランスのファッション・ライター/翻訳者を経て、2002年より文化女子大学教授。ファッション誌を主資料に近・現代ファッションを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

元気伊勢子

7
日本の「かわいい」がどのように発展していったかが分かりやすく書けているのが良かった。あゆ、アムラー、エビちゃんはとても懐かしかった。今の「かわいい」はどう変化したのだろうか。2024/01/06

ぼにい

2
「しぶい」とともに、いまや外国語に翻訳できない価値観として伝播している「かわいい」について、中原淳一からゴスロリやTGCあたりまでのファッション関連の事柄を網羅した年表的内容。まとめ的な要素が多く著者自身の考察は少ない。さらに詳しく知りたいなら、参考文献として紹介されている本を読むしかない。その他、「『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代」「クマの時代」「ファンシーの研究」あたりもお勧め。「かわいい」初心者が資料として読むにはビジュアルが少なすぎて内容が理解できず、読み続けるのが辛いかもしれない。2011/03/07

みに

2
入門書として良いと思う。論はそんなに深くないけどわかりやすい。誤植が多いのが気になる…。〈ストリートの女の子たちが中心になって作り上げてきた「「かわいい」モードの帝国」は、その領土を拡大したといえるのだろうか。むしろ、大人たちに侵略されて崩壊を始めているとも見えなくもない。〉〈「かわいい」という評価の在り方は、男女不平等であり、そういった意味を含めて、女の子にとっては切っても切れない関係の特別な価値観なのである。〉2010/07/28

ガジ

1
文献の示しかたがなんだかなぁ、分かるんだけどなんだかなぁ、脚注の示しかたもそこいる?みたいなのが多くてなんだかなぁ、だったけど、恐らく古賀さんがこれを書くきっかけになった院生が推しだったので、花丸になっちゃった、内容は面白い。花丸抜きでも2022/05/01

Ryosuke Tanaka

1
全体としてでかい年表のような調子で、資料とブランド・雑誌の解説が細かいので戦後女性ファッション史の文脈のざっくりとした把握にはたいへん役に立ったと思うが、「論」部分は大塚・四方田かわいい論の引用ばっかりで特になにか独自に論じているという感じはない。特に海外との関係の話が浮上に薄いのが気になった(Bon Marchéのヒトのコメントとか含蓄あると思うのでもう少し膨らませればいいのに、と思った)。あと注が多すぎで行ったり来たり大変なので「なんクリ」みたいな感じにしてくれたほうが嬉しい2015/05/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/204495
  • ご注意事項