ガザ通信

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791764754
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0030

出版社内容情報

イスラエルに攻撃されたガザで、世界へと情報を発信し続けたアブデルワーヘド教授。日本のメディアでは流れない生々しい現実。

内容説明

死がガザを覆い尽くしている…血と大量の死体の匂いがする。毎分のように悪い知らせが新たに届く…破壊の跡がいたるところに。死体、千切れた四肢、泣き叫ぶ子ども、幼子や夫を探し求める母親。どこに行けばいいのか、どこに隠れればいいのか、誰にもわからない。占領下パレスチナの真実。

目次

2008/12/27―攻撃
2008/12/27―クリスマス・ニュース
2008/12/27―27日午後6時
2008/12/27―27日午後8時
2008/12/27―空襲下、冷たい暗闇のなかで
2008/12/27―27日午後11時
2008/12/27―イスラエルのガザ攻撃を止めるための行動を!
2008/12/27―イスラエルから脅迫電話が!!
2008/12/28―今のところ無事だが…
2008/12/28―破壊〔ほか〕

著者等紹介

アブデルワーヘド,サイード[アブデルワーヘド,サイード][Abdelwahed,Said]
ガザのアル=アズハル大学、教養・人文学部英語学科教授。1952年、ガザ市生まれ。父はガザ出身、母はビール・サブア出身の難民。ガザのUNRWAの学校で教育を受ける。カイロのアル=アズハル大学言語・翻訳学部で英語英文学を専攻、学士号取得(1979年)。英国バース大学で言語学・翻訳学の修士号取得(1982年)。米国ペンシルバニア州のデュケイン大学で英文学の博士号取得(1992年)。博士号取得後、米国デューク大学で研究。2002年より現職

岡真理[オカマリ]
1960年東京都生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は現代アラブ文学。東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業後、同大学大学院修士課程修了。エジプト・カイロ大学に留学、在モロッコ日本大使館専門調査員、大阪女子大学人文社会学部講師等を経て、現職

志葉玲[シバレイ]
1975年東京都生まれ。大学卒業後、番組制作会社を経て、2002年春から環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャーナリストとしての活動を開始する。雑誌・新聞に寄稿し、現地で撮影した写真・映像をテレビ局や通信局に提供している他、コメンテーターとして各メディアで発言、全国各地で講演を行っている。ガザ地区には、2000年1月、2003年10月に訪れ、今年1月から2月頭にも、停戦直後から現地入り、取材を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

15
2008年年末から2009年にかけて行われたイスラエルによるガザ攻撃。テレビで見ていたはずなのに、日本のマスメディアではこんな内容ではなかったように思うし、知らなかったこと、知ろうとしなかったことを恥ずかしく思う。今も続くこの問題について、一個人に何ができるだろうか。まずは、こうして、たとえ遅くても知ること。2015/07/13

tellme0112

4
「記憶・物語」と並行して読む。写真が言葉以上の情報量。現在と未来が書かれている。いつか日本製の武器が、誰かに使われることを想像した。2014/04/16

はしびろちゃん

3
2008年から2009年にかけてのイスラエルによるガザ攻撃下で、ガザの大学教授が停電に見舞われながらも発電機を使って発信したメールと写真を翻訳した本。声をあげること、気付いて聞くこと、拡散することの実践と連帯を感じた。状況は悪化しているけど、知ることや広めることは遅すぎないし無駄ではないと思う。2024/03/29

yoooko07

3
私の歳は7日だ(p125)人間とは決してこのように死んではならないという事態を眼前に突きつけられて、私たちは初めて「否」の声を上げたが、しかし、そのような死を死ぬ前にガザのパレスチナ人たちは、人間とは決しこのような生を生きることがあってはならないという生を強いられてきたのだった。パレスチナ人が「あってはならない死」を死ぬのは、この「あってはならない生」があったればこそだ(p129)2023/10/27

PukaPuka

3
ユダヤ人はナチスから民族浄化の実践を学んだんだね、あるいは、反転した意味で「ユダヤ人問題の最終解決」をしたいんだね、と嫌味の一つ二つは言いたくなる。ガザ地区への果てしない暴虐、イスラエルは正真正銘の下劣なクソ野郎だ。そんな言い方はいけないと言うなら、悲しい哉、人間というのはいくらでもクソ野郎に、いつでもどこでも状況さえセットされれば、ナチスの尖兵になれるし、それを超えたケダモノになれるということだろうか?現地からリアルタイムの通信を続けた著者、そして訳者と出版社に最大限の敬意を表したい。 2019/08/17

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