出版社内容情報
萩原朔太郎による「日清戦争異聞」を軸に、日本近代の思想の水脈を探る。
内容説明
放蕩のすえ金鵄勲章を剥奪された日清戦争の英雄、原田重吉。徹底的な個の視点で朔太郎が描きだした戦争の英雄と、錦絵に彩られた明治日本を再考する。
目次
日清戦争と近代日本の軍楽隊
「やぽん・まるち」―保田與重郎と萩原朔太郎の行進曲論
奪われた金鵄勲章
思想家としての萩原朔太郎
日清戦争異聞(原田重吉の夢)(萩原朔太郎)
ライフ・インデキス―明治日本小事典
漢詩アンソロジー 明治篇
著者等紹介
樋口覚[ヒグチサトル]
1948年、長野市に生まれる。一橋大学社会学部卒業。文芸評論家。主な著書に、『一九四六年の大岡昇平』(新潮社、平林たい子賞受賞)、『三絃の誘惑』(人文書院、三島由紀夫賞受賞)、『書物合戦』(集英社、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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