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出版社内容情報
造園術・美学・栽培学・土占い・園芸学、地政学などの知見を駆使して、中国の庭園文化とそのオリエンタリズム幻想を分析する。
内容説明
幽玄、瞑想的、平安そして広大な宇宙観が投影された悠久の空間とは、中国庭園に抱いてきた根強いオリエンタリズムの幻想。されば実際の庭園とは如何なる場所だったのか。さまざまな相貌を持つ庭園の実像を、絵画・文学から園芸・植物学、風水そして政治・経済的側面まで踏まえ自在に論じつくし、固定観念を粉砕する第一級の空間論・文化史。
目次
1 果樹の庭園(江南のまち蘇州;拙政園 ほか)
2 美学の庭園(皇帝の庭園;貴族社会の役割 ほか)
3 文一族の庭園(文徴明の人物像;文徴明の著作 ほか)
4 庭園の表象(庭園はどう語られてきたか?;庭園遊行と地図作成 ほか)
5 庭園の数字(風水と土地;測量と地図作成 ほか)
著者等紹介
クルナス,クレイグ[クルナス,クレイグ][Clunas,Craig]
ロンドン生まれ。中国研究。ケンブリッジ大学卒業後、シカゴ大学客員教授、サセックス大学教授を経て、現在はオックスフォード大学教授
中野美代子[ナカノミヨコ]
北海道生まれ。北海道大学中国文学科卒業。1996年退官まで北海道大学教授を務める
中島健[ナカジマケン]
長野県生まれ。信州大学文理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょーへい
0
5月1日から。今年の22冊目。明代と書いていますが基本的には明代後期の話が中心です。明代後期に蘇州では経済力を十分に持ち、自然を愛する文人が台頭してきました(文人については凄く簡略して言っています)。また、「庭園史」と「庭園文化」を絡め合わせ論じ、当時の文人の影響下も指摘されています。また、庭に果物を育て販売することによって文人の資金にする。という当時の庭の意義がこの時代にあったみたいです。今では蘇州の留園などが有名であり、文人が理想とした庭園を見ることが出来ます。2015/05/13
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