虚数の話 (新訳版)

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  • サイズ B6判/ページ数 407p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791763962
  • NDC分類 411.2
  • Cコード C1041

出版社内容情報

改訳新版

内容説明

数の宇宙に革命をもたらし、純粋数学から応用科学にいたるまで、あらゆる領域で力を発揮する不思議な数、〓(ルート)-1。数学における失われた環ともいえる虚数をめぐって、ついに書かれた驚異の数学史。

目次

1 虚数の謎
2 〓(ルート)-1を幾何学的に理解しようとする初めての試み
3 謎の解明に向けて
4 複素数の用途
5 複素数のさらなる用途
6 数学の鬼才たち
7 19世紀、コーシー、複素関数論の始まり
補遺

著者等紹介

ナーイン,ポール・J.[ナーイン,ポールJ.][Nahin,Paul J.]
ニューハンプシャー大学で電子工学の教授。SF短編小説も手掛ける

久保儀明[クボヨシアキ]
翻訳家。東京外国語大学外国語学科卒業

好田順治[コウダジュンジ]
名古屋学院大学、宝塚造形大学教授を経て、現在は翻訳・執筆に専念。数学思想史・数理哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BIN

6
虚数(2乗したら-1になる数)に関して昔からどう考えられてきたのか、教科書では知ることがほとんどないような話が書かれていて数学オタには楽しめる本です。フィボナッチは本名じゃないなど。ガウス平面やオイラーの恒等式など名前がついていると発見者だと思うが、実はそれより発見していた隠れた天才がいたようです。ヴェッセル凄い。万有引力の法則からケプラーの法則を導くのに複素平面使って比較的簡単に計算できているところは目から鱗でした。ただ誤訳なのかはわかりませんが、誤字多すぎ。2021/02/26

hyoshiok

4
虚数にまつわるあれやこれや。みんなが大好きなe^iπ=-1(オイラーの公式)やら何やらの話を数式を交えて解説している。数学の教科書にしないという著者の思いがそこかしこに見えるのがいい。2乗すると-1になる数は存在しないのだというところから数学の歴史を紐解きながら説明している。2017/08/11

やす

4
虚数の発見とその後の物語を容赦なく数式で語る 当時の学者はもっと煩雑な様式で議論していたところは 現代風の見通しのよい表現で理解しやすくなっている。 種々の記法はまさに偉大な発明。 虚数が排斥され、いったん受け入れられたのちは ものすごく重宝され 現代も残る難問にも表れ 虚数の理解が現代数学への遠い遠い第一歩ですなあ2009/10/24

Hiro

2
知人に薦められて読んだがとても難しくて半分も理解できなかった。でもなんだかすごそうな感じは伝わってきた。虚数の歴史から始まり、数学や電気工学や天文学での応用の話があり、ちゃんと理解できたらもっと楽しいだろうなーと思わせる内容だった。2025/05/03

studyingtopology

1
ド・ブロイ波で知られる物理学者「ド・ブロイ」(de Broglie)を"ド・ブログリ"と訳すなど、不適切な訳語が見られます。訳者の略歴が東京外語大卒とあり、さもありなんという感じ。こういう本は理工系卒でないときっちり訳せないでしょう。本書の面白いエピソードとしては、複素数平面を初めに考え出したのがノルウェーのヴェッセルという測量士だったと。ガウスではないのですね。発表した論文をスウェーデン語で書いたため、当時の数学先進国であるドイツ、フランスの学者の目に止まらず、長い間評価されなかった不遇の人でした。2009/09/13

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