出版社内容情報
現在の数学、科学では解明不能、実行不可能な8つの難問。それらについての科学的な論考、これらに果敢に挑んだ科学者、数学者たちの歴史、そしてどのような突破口がありうるかまでをセンスのよい文章とユニークな図版で巧みに展開しています。
内容説明
なぜ光の速度を超えることはできないのか?なぜ円と同じ面積の正方形をつくることはできないのか?なぜボトルネックは解消できないのか?…数学者、科学者を悩ませるこれら8つの難問の成り立ちから、それらに挑んだ科学者、数学者たちの歴史、そしてどのような突破口がありうるかまでを、ユニークな図版をまじえ巧みに解説。気鋭の数学者が描く、科学と数学の最前線。
目次
理性の及ばない領域
第1部 コスモスの中の数学(エネルギーの流出―不可能な機械;宇宙的制限速度―到達不可能な速度;量子のカーテン―知ることのできない粒子;カオスの果て―予測不能な系)
第2部 ホロスの中の数学(円形の迷宮―作図不可能な図形;理性を縛る鎖―証明不可能な定理;コンピュータによる終わりのない計算―ありえないプログラム;ビッグOボトルネック―手に負えない問題)
著者等紹介
デュードニー,A.K.[デュードニー,A.K.][Dewdney,A.K.]
数学者、環境科学者、コラムニスト。ウエスタン・オンタリオ大学のコンピュータ・サイエンスの教授などを歴任
小野木明恵[オノキアキエ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
14
2008年1月の本。2019年から年越しして読了。物理と数学で8テーマ。それぞれは読んだことがあるテーマ。翻訳されたものは、そうでないものと比べたときの、理解しやすさは、当然差がある。しかし、このテーマで自国語の本があるのは英仏独露日くらいか。しかし露は、大分苦戦しているとあった。英語が苦手とか、不要とか一面的なことではない。2020/01/02
とろこ
8
違う世界ものぞいてみようと読み始めましたが、どうにも間違い電話をかけてしまったような気まずさがつらかった…。そりゃそうですね、専門家たちが頭を抱えているというんですから、ちらっと読んだくらいで楽しめると考えたのは甘かった。 でも、同じような顔をして過ごしていても、こういう数式や記号で頭がいっぱいな人もたくさんいるんだろうなと想像するとなんだかわくわくした。2013/05/08
やす
2
P=NP問題について簡単な解説を求めて8章を狙いうちしたのですが、叙述が分かりくく残念な感じです。噛み砕いて説明することの上手な竹内薫なんなんかに監訳してもらうなどすればよかったのに。翻訳だけでなくもともと衒学的なところがある人なのかもしれませんが。2010/07/24
夏みかん
1
またもや早とちりで買ってしまった本。未解決問題が載ってると思い込んでたら、読んでびっくり「頭を抱える」と言っても、なんか違う意味だった。まあ、理解するために頭を抱えるのは違いないけど。今更だけど、物理は頑張れば何とか分かった気になるのに、数学はさっぱりだ。根本的に「論理的思考」力が足りないんだろうな。まあ、まるで分かんないや、と思ってたゲーデルの不完全性定理がすこーしだけ分かった気もするから、良い本だと思う。2023/01/09
せいや
1
永久機関やカオス理論、NP問題など、人類が直面したあらゆる難問についての話が載っている。 科学者や数学者の目の前には絶えずこういった難問の壁が立ちはだかっているのだから、凄い世界だ。2022/10/28
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