出版社内容情報
“広島”という都市の歴史と具体性から出発しながら、国境を超える人々に開かれた真の〈都市〉を構想する21世紀都市論。
内容説明
国家に簒奪されたヒロシマを取り戻すために、この地に生まれ育った著者が、長らく離れていた故郷に戻り、都市そのもののもつ記憶を求めて歩く。生まれも国籍も問わずあらゆる人と出会い、土地の変貌と不変に触れ、過去と現在を凝視しながら、すべての人びとに開かれた真の“都市”を構想する。
目次
帰郷―甦るヒロシマ
軍都―呉・広を歩く
廃墟―基町を歩く
復興―広島市民球場周辺を歩く
産業―旧市街を宇品港へ歩く
移民―海田を歩く
安全―矢野を歩く
教育―ふたたび旧市街を歩く
映画―比治山を歩く。そして東京南部へ
音楽―海をわたり南へ旅する
死者―広島平和公園を歩く
正義と平和のための独立空間ヒロシマ―独立宣言及び憲法私試案
著者等紹介
東琢磨[ヒガシタクマ]
1964年広島県生まれ。音楽評論家。2005年に本拠を東京から故郷広島に移してからも、ヒロシマ平和映画祭実行委員、連続ティーチ・イン沖縄実行委員、成蹊大学講師などを勤め、日本中を飛び回っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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