出版社内容情報
“広島”という都市の歴史と具体性から出発しながら、国境を超える人々に開かれた真の〈都市〉を構想する21世紀都市論。
内容説明
国家に簒奪されたヒロシマを取り戻すために、この地に生まれ育った著者が、長らく離れていた故郷に戻り、都市そのもののもつ記憶を求めて歩く。生まれも国籍も問わずあらゆる人と出会い、土地の変貌と不変に触れ、過去と現在を凝視しながら、すべての人びとに開かれた真の“都市”を構想する。
目次
帰郷―甦るヒロシマ
軍都―呉・広を歩く
廃墟―基町を歩く
復興―広島市民球場周辺を歩く
産業―旧市街を宇品港へ歩く
移民―海田を歩く
安全―矢野を歩く
教育―ふたたび旧市街を歩く
映画―比治山を歩く。そして東京南部へ
音楽―海をわたり南へ旅する
死者―広島平和公園を歩く
正義と平和のための独立空間ヒロシマ―独立宣言及び憲法私試案
著者等紹介
東琢磨[ヒガシタクマ]
1964年広島県生まれ。音楽評論家。2005年に本拠を東京から故郷広島に移してからも、ヒロシマ平和映画祭実行委員、連続ティーチ・イン沖縄実行委員、成蹊大学講師などを勤め、日本中を飛び回っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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msykst
7
胸に迫るのは、東の祖母を巡るエピソードである。原爆で夫を亡くしたというその人は、8月6日には頑に家から出ようとしない。「近づくにつれて家のなかの空気がピリピリしていた」というその日は、「追悼の日というよりも、絶対に外出することのない祖母の頑なな空気が家に充満する日であった」という(p.22)。国家が取り仕切る慰霊行事を拒絶し、生き残ってしまったものの無念を、死者の悔恨と共に生きる事。それは、壊滅されてもなお延命した国家とその元首に対置される、「地を這うような生を生きること」である(p.24)。2025/07/11
東京には空がないというけれど・・・
0
意味深い2008/07/20
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